「ねえ!セーブする?」 「…へ?」 学校の渡り廊下、その中央あたりで、俺はそいつと出会った。 緑色のひらひらしたワンピースに、見たことの無い花の髪飾りをしたその姿。 子供ながらにその顔立ちは十分に整っていて、ひときわ大きな青色の瞳と、新緑の髪が印象的だった。 ただ、2点だけ明らかに俺たちとは違う部分があった。 1つ目。それは背中に羽が生えてて、それが小刻みに揺れて浮いていること。 そして2つ目は、それが手のひらサイズだということだ。
更新:2021/1/18
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異世界から帰ってきた俺だが、どうやら異世界ぐらしが長すぎた俺は異端者にあたるらしいな…。
更新:2021/1/29
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「で、呼び出したからにはそれなりに重要なことなんでしょうね?ふざけた要件だったら不敬罪で断頭台に送りますわよ?」 このどうにも悪役令嬢のような態度のガキは、ジュリエット・フォン・エル・デュヴァリエ第二王女。長いから非公式の場ではジュリアと呼ばされてる。なんと花も恥じらう12歳…と自称しているが、恥じらうとしたらこいつの口の悪さか、ゴリラみたいな強さに対してだろう。まだ体の出来上がってない小娘が、騎士団が使うショートソードを振り回せるだけで十分に異常なゴリラだ。 これは頑固で泣き虫なクソガキゴリラに苛立つあまり、俺を何様だと思ってやがるのかと叫んでしまった、とあるちゃちな勇者の話だ。
更新:2021/1/13
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聞きたいことは山程ある。だけど、一方的に聞くだけじゃ聴取にしかならない。彼が知りたいことに私も答えないといけないと思った。私達には圧倒的に対話が足りなかった。 だからこそ、このルールを提案した。ほぼ初対面の私達が、いきなり踏み込んだ話をすることは難しいだろう。だが一問ずつ答えて聞けば、彼の核心に近づけるかもしれない。彼にも、私の核心に触れてもらえるかもしれない。 乗ってくれるかは賭けだったが、まずはよかった。 さあここからが問題だ。何から聞こう? 私はとりあえず、軽いところから聞いてみることにした。 「勇者様は、娼婦を利用されたことがありますか?」
更新:2021/1/16
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とある辺境伯に仕えるメイドは、触れた相手の魔力を生命力ごと吸い取ってしまう体質に悩まされていた。一方の辺境伯もまた有り余る魔力を制御できず日々消耗していた。伯爵の魔力調整に協力することを条件に雇用契約を交わしたメイド。しかしその特殊な体質と生い立ちは、彼女の人生を平坦なものにしてくれなかった。 「やっぱり魔女?」 「いや、魔女ではないな。……あれは本質的にはもっと邪悪な存在だ。恐らくは魔王か……魔人に類する存在。人類の敵。」 3/16 20時完結に伴い、タイトルを変更いたしました。これが本来書きたかったタイトルとなります。 旧題「魔力喰らいの元**令嬢は余生をメイドとして暮らしたい」
更新:2021/3/16
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その娘は、迷いの森の奥に住んでいた。森へ迷い込んだところで彼女に助けられた俺は、やがて彼女の出生の秘密に辿り着く。 「ま、魔法、です。お、お父さんが、内緒にしなさいって言ったんです。そ、それで、私……」 柔らかく笑う少女の顔は、息を呑むほど美しい。 ああ、なんということだ。この可憐で、可愛らしく、そして美しい少女が。 この国では殺されるべき存在だなんて。
更新:2021/4/17
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冒険者ギルドにおける仕事は、最低でも三名の人間によって成り立っている。依頼をする人、依頼をこなす人、そしてそれを証明する人だ。ギルドはそれらを調整して、依頼の確実な発行と、依頼達成の報酬を保証する役割を担っている。 そして私は、その中では証明する人に当たる。通称セーブ係と呼ばれる極めて一般的な職員だ。ただ一点、種族がエルフであるという点を除けば。
更新:2021/11/13
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旅の中で私達は色んなものを得て、多くのものを失った。 魔獣に蹂躙されていた村や街を救った。 間に合わなかった街もあった。 女子供を犯した罪で自ら仲間を処刑したこともあった。 目の前で子供が食われたこともあった。 発狂した騎士に介錯をして、その騎士にお礼を言われたこともあった。 新しい仲間を得て、失い、時々裏切られた。 そして旅の途中で唯一のヒーラーとなった私は正式に聖女に処され、剣豪さんは剣聖を名乗ることを許された。 私達は戦いの中で支え合い、お互いに愛し合った。 だけどどうやら剣聖様を愛してしまった私には、馬に蹴られて地獄に落ちる未来が待っているらしい。
更新:2021/1/13
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「サミュエルよ!よくぞ王城に迫るドラゴンを撃退してくれた!そなたに褒美として我が娘リナ第二王女との結婚を許そう!」 「無理です!!お断りいたします!!」 「何故だ?リナは美しく、若く、聡明だ。お主が所望した条件にはすべて合致しておる。我が国の未来を担う者への褒美としてこれ以上にはないではないか。何故に断る。」 「ええ、ええ、国王のおっしゃることはわかります!そのとおりでしょう、私もそう思います!しかし!」 しかし。 何故ならば。 「あーうー♪」 「子育てはご褒美ではございませぬ!!!」 リナ姫はまだ幼児だったのだ。
更新:2021/1/19
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