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作者:鹿ノ倉いるか

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作:鹿ノ倉いるか

俺、マジ鬼畜

 惨めな気持ちになって自分を卑下するというのは、意外と気持ちいい。  俺は底辺だ。育ちも卑しくて学もない。彼女は金持ちの令嬢だから遊びでは付き合えても、結婚は出来ない。給料も安いし、油まみれ。将来なんてきっと今と変わらない。いや年を取った分、今よりもっと惨めだろう。  自分自身をそうやって嘲笑うと、可哀想な自分に酔え、堕落していくことも肯定できるような心持ちになる。  でもそれはもう、やめよう。  俺は歯を食い縛って笑う。  俺は、俺だから。  いま高校の頃の担任に「変わりたいか?」と訊かれたら、俺は即答するだろう、「変わりたい」と。  金持ちになりたいとか、優秀になりたいとか、そんな風に変わりたいんじゃなくて、自分を誇れるような人間に、俺は変わりたい。  それにいじけていたら牧子に合わせる顔もなくなるからな。  学校一の素行の悪さで知られる佐々木透馬は品行方正な同級生、安曇牧子のせいで学級委員にさせられてしまう。  それからというものなぜか安曇に付き纏われる透馬。近寄らせないように色々と鬼畜な態度に出るものの、安曇は気にした様子もなく透馬の生活に踏み入れてくる。  はじめは突き放していた透馬も、安曇の優しさや心の美しさに 次第に惹かれていき──  誰かを愛したくなり、誰かを守りたくなる。恋をするのが怖くなっても、一途に人を想い続けたくなる。 そんな不器用で馬鹿な男と世間知らずなお嬢様の恋の物語。

更新:2017/11/6

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作:鹿ノ倉いるか

書籍化が決まったけど、恋愛部分に大幅改稿を求められました

Webで投稿していた小説に、ある日突然書籍化の打診が来た。 どうやら詐欺や自主出版でもないらしい。 夢のような話にテンションがぶち上がる。しかしその打ち合わせの席上で編集者さんに言い渡されたのは── 「恋愛部分の大幅な改稿が必要です」 僕には一番難しい要求だった。 恋愛なんて異世界よりもファンタジーな僕に感動できる恋愛パートなんて書けるはずがない。 途方に暮れつつも改稿作業を開始した僕に、更なる悲劇が起こってしまう。 小説を書籍化することがクラスメイトのスクールカースト上位女子にバレてしまった。 イラストレーターを目指しているらしいその風変わりな女の子は、ほとんど会話したこともない僕の書籍化デビューを自分のことのように喜んでくれる。 そして作品を読んだ彼女は、編集者さんと同じように恋愛描写が甘いことを指摘してきた。 「恋愛経験がないから書けないんじゃないの? 私が仮の彼女になってあげようか?」 小説推敲的にはありがたいけど、僕には片想いの女の子がいた…… 焦れったい恋の行方と、人生初の書籍化に燃える青春の物語。

更新:2018/6/23

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作:鹿ノ倉いるか

美少女ギャルに『ウソ告白』されたので、騙されたふりして返り討ちにします

なんの関わりもない美少女ギャル橘美依奈さんにある日突然告白された。 「ねぇ、優太って彼女いんの?いないなら、その……あたしが付き合ってあげてもいいし……?」 こんないい加減な告白があるか!? これは間違いなくあれだ。 ウソ告白ってやつだ。 浮かれてはしゃぐ僕を見て笑い者にしたいのだろう。 だがそんなものに騙される僕ではない。 騙された振りをして返り討ちにしてやる! なんて思っていたけど、次第に本気で好きになっていってしまう。 僕には引っ越しで離れ離れになってしまったけど、将来を誓った幼なじみがいるのに…… ───────────────────── ずっと好きだった優太にやっとコクって付き合えることとなった! 緊張して変な言い方についなっちゃったけど、優しい優太は受け入れてくれた!超嬉しい! でもあたしと幼なじみだってことは覚えてないみたい。結婚まで約束してたのに、ちょっとショック…… まあ、付き合っているうちにきっと思い出してくれるよね! これはそんな勘違いをした二人の恋の物語。

更新:2020/11/29

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