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作:オリンポス

月が綺麗ですね

※ネタバレ含みます。 任意で読み進めてください。  主人公は高校卒業を間近に控えた立場であるが、将来の夢もなくただ漫然とした日常に流されていた。そんな中で、友人達がそれぞれの将来に向かって努力していることを知り、次第に焦りと嫉妬の感情を抱き始める。素直に周囲の人間を応援することが出来ずにいると、月の化身とでも形容したくなるような白い肌をした女の子に出会う。主人公は次第にその女の子に惹かれていき、小説を書くようになる。  小説の作法を学んでいくにつれて、人間としても成長を遂げた主人公は、仲間とともに様々な苦難に立ち向かっていく。  それぞれの夢が現実味を帯び始め、主人公もいつしかプロの作家になることを標榜する。  全員の目標が軌道に乗ったように見えたが、主人公は年明けに開催された文芸甲子園という文学の祭典で結果を残せずに敗退してしまう。本当はそこで優勝をした姿を月の化身に見せるつもりだったのだ。  その敗退をきっかけに小説が書けなくなった主人公は、月の化身に連絡を取ろうとするが、後に病に倒れたのだと友人伝いで聞かされることになる。  少し経ってから月の化身からの連絡があり、いつも会っている公園で待ち合わせることにした。そこでの彼女はより一層白い顔をしており、主人公はこのままどこかへ行ってしまうのではないかと不安になる。その予感は的中しており、彼女がもう長くはないことを聞かされてしまう。  これには二度と立ち直れないほどのショックを受けた。  主人公は間違いなく彼女のおかげで変われたのだ。  それは皮肉にも、くだらないと吐き捨てて斜に構えていた世界が、特別なものに変化しようとしていて、人を好きになることはこの世で一番素敵なことだと気付かされたときの出来事だった。 「私がいなくなっても小説だけは書き続けて」  主人公はそう託されるが、彼女のいなくなった世界で小説を書く意味を見失ってしまう。  一度は筆を折る決心をしたものの、月の化身が、「これから私を超える若き才能が世に輩出されることになるから、そのときは私の冠をつけた賞をあげてほしい」と出版社に直談判していたことを聞かされる。胸を熱くした主人公はその文学賞に応募することに決めた。 その後、予想外の結末を迎えることになるのだが…

更新:2020/9/7

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作:成宮りん

ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:6~帰ってきた土曜ワイド劇場~絶対に笑ってはいけない列島警察24時~ライバル旅館は悪の巣窟?!美人母娘と厳島神社の神秘をめぐる殺人事件の謎!!

ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生シリーズ6作目。 あの事件の犯人は、本当に彼女だけだったんだろうか……? それとも他にも誰かが関係していたのだろうか。だとしたら、いったい誰が? もし、あの人もそうだったとしたら。 どんなに想っても彼とは決して結ばれることはできないのだとわかった時、私は生きていられるのだろうか。 宮島の温泉旅館【御柳亭】の経営を蝕んでいた横領犯が逮捕された。ところが彼女は監房の中で自殺を遂げる。本当に彼女1人が関わっていただけなのか、それとも他にも犯人がいたのかは不明なまま、それでも少しづつ経営は持ち直して行った。 一方その頃、県警職員の中に暴力団関係者と癒着している者がいるという情報が入った。 裏切り者のあぶり出しが始まったが、噂のターゲットになったのは捜査1課強行犯係高岡聡介警部の古い知り合いであり、仕事を教えてくれた先輩刑事であった。 真相を確認するべく、聡介は本人と連絡を取ることを試みる。 その矢先、旅行雑誌の取材で宮島を訪れた記者が殺害され、遺体を海に遺棄されるという事件が発生する。 元は新聞記者だったという被害者の目的は別のところにあった。

更新:2017/10/17

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