京都の美大へ通う中川百音(なかがわ もね)二十歳は、男友達の結城(ゆうき)と体の関係をもった時から絵が描けなくなった。 2016年3月、京都市美術館ではモネ展が始まった。百音は結城に誘われモネ展へ足を運ぶ。そこには21年ぶりに来日した『印象、日の出』が展示されていた。 百音はその絵に衝撃を受ける。 美術館の後、結城の家に寄り、百音は自分が絵が描けなくなっていることを打ち明ける。結城はひどくショックを受け百音に「描けるようになるまで会わない」と告げた。 絵が描けないまま4月になった。 百音はもう一度『印象、日の出』を観るために、一人でモネ展へでかけた。残念なことに『印象、日の出』の展示期間は終わっていた。しかしそこで、百音は運命の出会いをする。
更新:2019/5/27
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1983年初夏。班対抗合唱大会に備え、団結力を強めるため富士山麓ハイキングに来た陽光原第一中学校1年1組1班の7人だが、男子がふざけて青木ヶ原樹海の中に入っていったことから道に迷ってしまう。心細い6人を勇気づけたのは歌の力だった。 私が中学一年生当時、文化祭で発表した作品で、著作権に配慮した部分以外ほぼそのままです。
更新:2021/6/20
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昭和60年、大阪府警の日野宏輔は巡査部長に昇進し西成署に赴任した。部長になるまで15年かかった。 日野は落ちこぼれだった。同じ転任者の中に、25歳で警察上級職にパスした広中慎一がいた。日野は広中に反感と羨望の思いを抱く。 そんな二人の前に現れた刑事ドラマのシナリオライター、稲田恭子。 西成署を舞台に描かれる刑事のほろ苦い心の呟き。
更新:2019/4/14
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大通りから一本入った閑静な住宅地の中に、俺のバイトする喫茶店と、彼女が勤める雑貨屋さんは、ぽつんぽつんと向かい合うようにして建っている。 ある夜ひょんなことから、今まで一つも接点のなかった向かいの店の彼女の、なぜだか要領を得ない失せ物探しに付き合うこととなって―― ビスクドールのように真っ白で美しい彼女は、天然のようでいて達観している、ちょっと不思議な女の子。 そんな彼女と俺の、二週間に渡る物語。
更新:2018/2/6
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中学の理科を担当する、クロード葉月先生。 先生にあこがれる隣の家の女子中学生、律子。 彼女の親友の男の子みたいな、蒼。 二人の恋心は相手に伝わるのかな。 如月芳美さん『クロード葉月先生の徒然日記』とのコラボ小説です。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881546156 独立していますが、1話ずつ交互に(恋 → 日記 → 恋 → 日記……) 読んで下さると、重なった部分を楽しんで頂けると思います。
更新:2017/5/27
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高速道路の途中に突然現れた観覧車を、私は不思議な気持ちで眺めていた。 姉の恋人だった誠くんの運転する隣の、姉の定位置だった助手席に座って。
更新:2018/2/15
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僕には友達がいない。僕にできたはじめての友達は悪友でどうしようもない万引きの常習犯。 だけど、誰かになんと言われようとあいつは僕の、僕だけのヒーロー。 とうとう悪友は逮捕されてしまう。僕のせいで。
更新:2022/7/26
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親友の通夜に出席した青木は、早すぎる死に呆然とし親友との日々を回想していく。通夜の開式が迫る時刻、夏だと言うのに黒いセーターを着た女性が会場へと入っていく。しかし彼女は、式の途中だというのにぬけだして…… 柳田國男「遠野物語」の中の有名な一話をモチーフにしています。
更新:2019/12/2
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