「アンナ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」 「――!!」 私の婚約者であり、我が国の第二王子でもあるサミュエル様が、夜会の最中唐突にそう宣言した。 「何故ですかサミュエル様!」 「フン、自分の胸に手を当ててよく考えてみろと言いたいところだが、君みたいな女にはハッキリ言ってやらないとわからないだろうからな。特別に教えてやる。僕が君との婚約を破棄する理由、それは――」 「い、いえ、そうではなくて!」 「……え?」 「私が聞きたいのは、何故こんな場で婚約破棄をなさるのかということです」 「…………は?」 「だって王家の婚約破棄って、言わずもがな一大事ですよね? それをこんな公衆の面前でブチ撒けるのって、どう考えても非常識だとは思いませんか?」 「――! そ、それは……」
更新:2021/11/26
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宰相の妻であるマリィ・ハートゴウル(66)は、とある理由から大陸中に恐れられている、まさに女傑。 そんなマリィの屋敷に、実の孫のように可愛がっている男爵令嬢のクリスティナが、酷く泣き腫らしながらやって来た。 クリスティナを宥め賺し事情を訊くと、婚約者から一方的に理不尽な婚約破棄を叩きつけられたらしく……!? ――弱きを助け強きを挫く、女傑マリィ・ハートゴウルが婚約破棄をブッタ斬る!! ――痛快活劇、ここに開幕。
更新:2021/4/29
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彼女いない歴イコール年齢のまま20歳の誕生日を迎えてしまった俺は、自暴自棄になり、いかにも怪しい業者からの、『最新型のダッチワ〇フのモニターになりませんか』という誘いに乗ってしまう。すると後日、俺の住んでいるアパートに、俺が大ファンであるアイドル声優の立沢衣史(たつざわいふみ)ちゃんに容姿が酷似した女の子がやって来てこう言った。「はじめまして。私が最新型のダッチワ〇フの、『イフ』だよ!」「……は?」
更新:2019/1/1
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隠しておいた全科目赤点のテストが母さんに見付かってしまい、人生の終わりを覚悟した俺。 だが母さんはそんな俺に、『真剣ゼミ』という謎の家庭教師派遣会社から講師を雇った旨を告げてくる。 何だよ『真剣ゼミ』って!? どう考えても怪しさ満載だろッ!? ――しかし、いざ派遣されてきた講師は、侍みたいな格好をした目を見張るような美人で……!?
更新:2022/2/18
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俺は『幼馴染ざまぁ』に憧れている――。 幼馴染ざまぁというのは、幼馴染の女の子にフラれた途端、何故か可愛い女の子たちからモテてモテてモテまくるという、魔法のような現象のことだ。 俺は何としても幼馴染ざまぁを達成し、リア充になりたい――! 俺はその旨を幼馴染の千笑(ちえみ)に力説し、千笑もそれを了承してくれた。 そして俺は満を持して、千笑に告白したのである――! すると……!?
更新:2022/1/14
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「パトリシア、ただ今をもって、おみゃえとの婚約を破棄しゅる!」 「あぁ? あんだって?」 参加者の八割が腰の曲がっている夜会の最中。 パトリシアの婚約者であり、王太子殿下でもあるランドルフが、がなり声で婚約破棄宣言をした。 「だーかーら、おみゃえとの婚約を破棄しゅるって言ったんじゃ!」 「あぁ? あんだって?」 だがランドルフの声は、パトリシアには届かない。 ランドルフの滑舌が悪いせいもあるが、パトリシアも耳が遠いのだ。 ――それもそのはず、二人とも御年80歳超え。 この国は治癒魔法の発達と少子化の影響により、未曾有の超高齢化社会になっていたのである。
更新:2022/1/21
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「お、小野(おの)くん、これ、新作の原稿です。……読んでもらえるかな?」 「うん、拝見します」 斜めに陽が差す放課後の図書室。 そこで僕は、クラスメイトの花澤(はなざわ)さんから小説の原稿を手渡された。 今から一ヶ月ほど前、花澤さんが図書室で小説を書いているところを偶然見掛けた僕。 元々本の虫だった僕は、すぐに花澤さんと意気投合した。 それ以来、花澤さんが新作の小説を書くたび、こうして僕が最初の読者になって感想を言うのが恒例になったのだ。 ――だが、今回花澤さんから渡された恋愛小説の登場人物は、どう見ても僕と花澤さんをモデルにしたとしか思えなくて……!?
更新:2022/1/7
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