湖岸の国の民にとって、湖に住む主様と主様の作られた睡蓮宮は自慢である。 フランフィールは睡蓮宮で主様に仕える乙女の一人だ。 ある日、掃除の最中に流れ着いた青年シャイロックを拾う。 なぜか求婚してくるシャイロックと出会ったときから、信仰深い無表情少女の日常は変化してゆく。
更新:2017/5/10
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“わたし”は限界だった。 人形みたいとただ褒められていた幼少期はよかった。婚約者は女遊びを繰り返し、遊び相手たちからは嫉妬を受け、友人には裏切られた。そんな中、半年後には結婚だと父の口から告げられる。 重いものを背負いながら寝室の扉を開けると、そこは見知らぬ部屋だった。 「ようこそ、お嬢ちゃん。ようきたのう」 ボーイソプラノが響き、“わたし”は気を失う。 これは、“わたし”の再生の物語。 賢者は“わたし”の頭を撫でる。「ようがんばったのう」と笑いながら。
更新:2017/4/19
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ビビアン・フレイベルグは勉強を心より愛するちょっと変わった令嬢である。 そんなビビアンにとって、寄宿舎に入っている双子の弟の帰省日はなによりも大切な日だ。朝早くから身支度を整え、馬車で幼馴染の屋敷へと向かう。外国へ留学し飛び級で卒業して帰ってきたという彼とはこうでもしないと会えない。「フレイベルグ伯爵子息様がいらっしゃいました」そう、胸をつぶして弟とお揃いの服に袖を通し、紳士のまねごとをしない限りは。 社交界では理想の結婚相手を探し右往左往、私生活では弟との賭けが始まり面倒ごとは次々やってくる。 女性が勉強することを許してくれる稀有な結婚相手はどこにいるんだろう?
更新:2017/6/12
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都には陰陽師、里山には神秘がまだある中、外国からの文化がもたらされて馴染みつつある時代。 蝶々さんは村から離れたとあるお屋敷に住んでいる。覚えている限り昔から、これからもずっと先まで住んでいるつもりだ。 秋の長雨のころ、蝶々さんは不思議な日記を見つける。自分の字のようなのに書いた覚えのないもので、多くの日記の中に隠されるようにしまわれていた。 「蛍ですら身を焦がすのに、わたくしはまだ恋も知らない」 たった一文書かれた日記は蝶々さんの好奇心を刺激する。蝶々さんは、恋という字を知らない。恋がなんなのか知らない。 蝶々さんの興味から始まった恋探しは意外な客を招いていく。
更新:2017/5/25
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