私が彼に会ったのは、九才の時。雨の降る町中だった。 魔術師の家系に生まれて、魔力を持たない私はいらない子として、家族として扱われたことは一度もない。 ――ね、君、僕の助手になる気ある? 彼はそう言って、私に家と食事を与えてくれた。 この時の私はまだ知らない。 骸骨の姿をしたこの魔術師が、この国の王太子、稀代の魔術師と言われるその人だったとは。 ***各章ごとに話は完結しています。お気軽にどうぞ♪***
更新:2020/9/29
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
狛江琴音(こまえことね)とは、お金を払えばそういったことが出来る、といった噂はこの学校では有名らしい。まあ、俺は知らなかったんだけど―― ある日の放課後、忘れた課題を教室に取りに来た片倉樹(かたくらいつき)は、何人かの男子に囲まれ襲われそうになっている狛江琴音を助けた。 彼女は、なんと隣の部屋に住んでいて、助けてくれたお礼に、と割引シールが貼られた総菜がエネルギー源の生活力皆無な樹の世話を焼こうとしだす。断り切れず、仕方なく受け入れただけだったのにいつの間にか近づいていく二人の距離感。 噂の彼女と日陰の彼の半同棲ラブ・コメディここに開幕。
更新:2022/6/29
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
ある日の寒空の下。黒嶋和哉は、1人泣いていた白夢みゆに遭遇する。彼女とは、同じクラスに通う同級生としての関係でしか無かったが、泣いている彼女をほっておくことの出来なかった和哉は彼女に話しかけ彼女が泣いていた理由を聞いた。 彼女が泣いていたのは親に捨てられたからだと言う。それも、愛人との間にできた子といった理由で彼女は要らない子として捨てられていた。そして、みゆは死ぬんだと言った。 そんな彼女をほっておくことの出来ない和哉は、彼女に家に来ないかと提案した。それをきっかけに彼女との同居生活が始まる。 これは、親に捨てられた少女とそんな少女を買った1人の少年が幸せになるまでの物語。
更新:2023/4/14
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
すべての女性は15歳を迎えたその日、精霊と契約を結ぶことになっていた。公爵家の長女として、第一王子と婚約関係にあった私も、その日同じように契約を結ぶため、契約の儀に参加していた。精霊学校でも優秀な成績を収めていた私は――しかし、その日、契約を結ぶことはできなかった。なぜか精霊が召喚されず、周りからは、清らかな女ではないと否定され、第一王子には婚約を破棄されてしまう。国外追放が決まり、途方にくれる私だったが……他国についたところで、一匹の精霊と出会う。それは、世界最高ともいわれるSランクの精霊であり、私の大逆転劇が始まる。
更新:2020/10/1
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
単純なことだった。 高校に入学した桑野亮太の後ろ、つまり自分の出席番号一つ後ろにはのちに学年で一番の美少女と言われるようになる古山由奈がいた。 ただそれだけだったのに。 誰もが最初は知らない人ばかりで不安だから、近くにいる人は頼りたくなるだろう。 そんな当然の心理で動いただけだったのに。 なんでこうなるん?
更新:2020/7/20
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
公爵令嬢のエリーゼは、婚約者であるレオン王太子に婚約破棄を言い渡されてしまう。 二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。 失意の内にエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。 ――そう、引き篭もるようにして……。 表向きは失意の内に辺境の地へ篭ったエリーゼは、多くの貴族から同情されていたが……。 じつは公爵令嬢のエリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。 ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だったエリーゼは、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しむことにしたのだった。 ただ一つ、エリーゼには稀有な才能があり、それは王国で随一の回復魔法の使い手であり、唯一精霊に愛される存在であった。
更新:2021/12/27
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
強気、無愛想、人見知りな小学5年生、向坂浅緋。 大学1回生になったばかりの19歳の青年、千草トキ。 彼女らの同居生活は『マイナス』からスタートする。 静かにゆっくりと膨らんでいく憧れと恋心。 追いつきたい人の背中を目指す少女の成長。 これは浅緋が19歳になるまでの8年間。 それを、主に4つの夏で切り取ってお届けします。 どこか、朝ドラのような雰囲気で進んでいく、 急がない、ゆったりとしたプラトニックな恋愛小説です。
更新:2020/12/7
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。