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作:光乃永

僕の落ちた世界 〜心優しき少年は、世界のために優しさを捨てられるのか。いま時を越えて君へ〜

ある日、見知らぬ異世界で目覚めた少年、優。 もう元の世界には戻れない。 彼は失意の底で、一人の奴隷の少女との出会いを果たす。 少年は少女に手を差し伸べ、少女は少年の心の支えとなった。 二人が互いに絆を深めてゆく最中、次第に仲間が増えていく。 かつては世界の守護者と謳われ、現代では裏切りの象徴となった死神の少女。 かつては世界を救った四英雄、されどその二つ名は災厄の魔女。その生まれ変わりと呼ばれる少女。 それぞれが手を取り合うその背後では、運命の歯車がゆっくりと回り始める。 神々は遥か三百年もの昔に眠りにつき、最後の女神はその後を記す予言を残していた。 世界の終焉が示唆される大地を舞台に、少年達は逃れようのない運命の大禍に呑み込まれてゆく。 やがて巻き起こるは、現界と魔界、二つの異なる世界の戦争―― そして、少年は選択を迫られる。 自らを犠牲にした上で成り立つ世界の平和か、滅びゆく世界での束の間の安寧か。 その選択を、少女は決して許せなかった。 少女は少年の代わりに犠牲となってしまう。 身代わりとなった少女を救うため、現代で勇者となった少年は過去へ召喚に応じることとなる。 勇者召喚――かつて聖女が行い、呼び出された勇者が救った時代へ。三百年前の英雄へと成り代わるために。 「切符は手にした。だから、もう一度世界を救う。今度こそ願いを叶えるために――」 これはとある少年と、契約を交わした少女達が紡ぐ、心優しい物語。 そして、これは少年達が救世の英雄となるまでの、運命の物語。

更新:2021/8/8

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