自分が隠密であるという妄想に取り付かれている物乞いの老人。 それすら受け入れる底辺が集まる飲み屋。 そこに居場所を見つけている商人の喜助こそが、本当の公儀隠密なのだった。
更新:2015/6/22
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「うち、こんどこそ乙はんの嬰児(ややこ)産む……。ほんでな、乙はんのご飯こさえたげる」 お梗(きょう)さんが呟きました。 不意に乙松さんがお梗さんの眉を指で隠しました。 「また……、もう、なんでそんなことばっかり……」 「せやかて、じきにこうなるんやないか。眉引いたらどないな顔んなるか見てんにゃないか」 「阿呆。……ほな、鉄漿(かね)……さしてもえぇか?」 奇しき縁で結ばれた、お梗と乙松。 指折りかぞえて祝言を約束した二人です。 夢と希望をほぼ掌中にした二人に、運命は過酷であった。 大黒屋光太夫の脇に隠れた悲恋噺。
更新:2015/6/11
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その同心には秘密があった。 闇の中、月の光を浴びて恐ろしい姿に変身する……
更新:2015/2/15
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江戸時代。下っ端役者の淀五郎は、人手不足でいきなり抜擢されて、「忠臣蔵」の塩谷判官(浅野匠工頭)の役を演じることに。ところがやっぱり付け焼刃……切腹の演技で大恥をかいてしまいます。主演の座長から「本当に腹を切れ」と冷たく言われ、悩みぬいた淀五郎は、舞台で座長を刺し殺して自分も死ぬ決心をしました。さて、芝居のゆくえやいかに。(*古典落語をベースに、自由に脚色しました)
更新:2011/12/16
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荒ぶる妖怪たち、かつてない凶暴さ。 ―嘉永六年― 現世侵略を開始したモノノケたちを食い止めるのは「幻怪」戦士たち。 煙管片手の花魁・悦花 無双瑞典流の使い手・一刀彫の雅 南蛮銃を持つ策士・蝦夷守龍鬼 知性が光る弓矢の達人・からくりの裕。 彼らは長老・幻翁の命を受け妖怪帝国に立ち向かう。 闇の御前に忠誠を誓う冥界の首領・閻魔卿の野望を打ち砕け! 光と闇の対決の行方に未来は託された。 「我戦う。ゆえに我、在り」 幻怪戦士が、走り出す。
更新:2015/9/10
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「天正伊賀の乱」で、生き延びた忍びが編み出した天神流・・・「武勇伝」の外伝で、ついに、天神斎が一天波を使った相手が、明らかになる。
更新:2007/8/23
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町外れの賭場で田舎者の浪人は髭の男と出会った。博打の借りを返すために髭の男と行動を共にする浪人だったが……。江戸時代の博打と浪人を扱った時代物です。
更新:2008/11/9
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