「イザベラさん!! あなた、また聖水を飲みましたね!!」 床に倒れ込みうずくまっている彼女の毛先が分解されて、パラパラと宙を舞う粒子が、ステンドグラスから差し込む太陽の光を反射して光り輝いています。ほんの一瞬、その神々しささえ感じられる情景に呆けていた自分を叱咤し、彼女の傍に駆け寄りました。
更新:2021/6/29
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「HEY!王子!男爵令嬢連れて浮かれてる姿、観客に影響、ぶれてふざけてるウザさ、そちらが婚約者置いて真実の愛探すなら、こちらはそんな愚者ポイ捨て。紳士?嘘!恥晒すバカ!」
更新:2021/2/25
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(さてと……まずは可能な限り、音を立てず静かに羽ばたいて、視界の外から少しずつ距離を詰めていけばいいのよね。人間の一挙手一投足をつぶさに観察して、ひたすら隙ができるまで焦らず息を潜めて待つしかない。何かに意識を集中している瞬間を狙うのがベストらしいけど……)
更新:2021/8/23
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「アラン様! あなたとの婚約は破棄させていただきます!」 「なあイザベラ……もう夜中なんだから、あまり大きな声を上げるのは止めてくれよ……」 「あなたが私の芝居にちっとも付き合って下さらないからでしょう!」 (ああ……一体どうしてこんなことになってしまったのだろう……) アランは深く大きな溜息をつきました。
更新:2021/5/12
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舞踏会に颯爽と現れた彼と視線が交差した刹那、私は恋に落ちてしまいました。まるでお伽話のような運命の出会いに胸が高鳴り、頬は夕陽に照らされたように熱を帯びました。勘違いでなければ、あの方も薄紅色に染まった視線でこちらを見つめて下さっていたと思います。 「イザベラ姫、一緒に踊って下さいませんか? ……」 差し伸べられた彼の手を取って、私は「はい、喜んで」と微笑もうとしたのです。しかし、私の口から飛び出た言葉は……。 「……それより私と房事しませんか?」
更新:2021/8/10
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「アラン様。私達二人の人生が物語だとしたら、一体どんなジャンルになると思われますか?」 「イザベラはいつも唐突だね。そうだなあ……やはり君と出会い恋に落ちたのは、所謂『異世界』なのだから、異世界恋愛ではないかな」
更新:2021/4/13
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「僕と……結婚して下さい!」 「……はい、喜んで」 うっすらと涙を浮かべて微笑むユキの返事を聞いて、僕は思わず喜びのあまり叫び出しそうになりました。夜景が見渡せるお気に入りのレストランで交際三年目の記念日にディナーとなれば、彼女も薄々気付いていたのかもしれません。
更新:2021/10/18
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彼こと「振動 揺(しんどう ゆれる)」は転移者だった。次元のゆがみにはまったことで異世界へと転移することになってしまった。 しかし、ゆがみにはまった際に彼のことを不憫に思った神によって一つのスキルと一つのマイナススキルを与えられることになる。 一つ目はスキルというにはあまりに強力なものであった。その名を『大魔導』、これは異世界の全ての魔法使いを超越する能力であり、過去、現在、そして未来を含めたとしても彼を上回る魔法使いは存在しない。 そのスキルの万能ぶりに彼は驚くが、そのあとに授けられたマイナススキルによってその相貌は崩れることになる。
更新:2016/11/8
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