「それでは朝礼を始めます」 教卓に出席簿を置き、教室を見回す。子供達はいつも通り、総じて怠そうな顔をしている。 海堂夏樹は、一年B組の担任教師だ。 本日も異常無し。メモ欄にその旨を記入したところで、不意に違和感を覚えた。 ──なんだか、足りない、ような。
更新:2015/7/10
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「生きるのに疲れました。だからちょっと私の話に付き合ってください」 彼女はそう言って、にこりと笑った。いやいや、疲れてる人って、そんな風に笑ったりするものなの? 疑問に思いながらも、僕は結局、唯一の美術部仲間である星野さんの話に付き合う。断ってギスギスしたくないし。 星野さんと松田くんによる、生死を掛けないけど本人達にとっては大事な話……に、横槍を入れる話。 ◆一話完結モノです。黒星は終了の合図です。 ◆不定期更新です。→更新予定が無いため、完結設定しました。
更新:2015/1/30
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カンガルーのルーは、おかあさんに頼まれて、草原へおつかいに行きました。 その途中で、出会ったうさぎやねずみは、みんな口々に言います。 「ルー、食べられてしまう前に、おかあさんから離れた方がいいよ」 悲しくなって森に走って帰りましたが、おかあさんにも森を追い出されてしまいました。 「さあ、あたしがお前を食べてしまわない内に、さっさとお行き!」 ルーはうさぎたちに言われて『ほんとうのおかあさん』を探しますが………。
更新:2015/1/1
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逃げたい勇者、帰りたい賢者と剣士は魔王城を目指す。一行を追うは強くなりたい村娘と、空回り気味の魔女。 魔王城に控えるは、村娘に恋慕する魔王と、仕事を放る魔王(上司)を嘆く宰相。それを傍観する天使たち。 そして、希う堕天使は暗躍し──。 それぞれの思惑(あるいはただの願望)が交錯し、一堂に会することで奇跡が起き、る……? ◆全36話。 ◆下品なキャラがいるので、R15。残虐フラグは後半で笑いと共に回収。
更新:2015/8/7
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(いずれ、この土地は悪魔の地と呼ばれるだろう──) 戦いによって焼けた魔界のある一角で、ひどく重い身体を疎ましく思いながら、ラウラは蜥蜴(省エネモード)になった。 そうして、魔力が回復するまでの間、蜥蜴として生き残ることを考えていた矢先、人間界に召喚された。 ハイドィル王国一の教育機関である、ハイディーン学園の魔法学科にて、とある少年に使い魔として召喚されたのだ。 「何故ただの蜥蜴が使い魔召喚されるんだ!」 怒鳴る(悲鳴を上げる?)教師を余所に、少年は笑った。 「よろしく、蜥蜴さん。俺は、ルドヴィーコ。ジーノって呼んでくれ」 物言わぬ蜥蜴に挨拶する少年と、蜥蜴になって生きる少女は、やがて最高の相棒になっていく。……はずである。 ◆第四回ネット小説大賞受賞→16.12.9 宝島社様より書籍発売(第1章学園編/大幅加筆版)
更新:2016/6/15
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オリビアは、孤独に生きてきた。孤独を孤独とも知らぬまま。 ある日オリビアは、赤髪の男にその檻から無理やり連れ出される。彼は隣国ルーヴェンス王国の王子らしい。ここ、アドフォース王国は滅び、この地は彼の国のものになったらしい。オリビアは唯一の王族らしい。彼は他の王族を殺した張本人で、オリビアのことも恨んでいるらしい―――。 まあ、オリビアは、本さえくれたらなんだっていいのだが。 これは、復讐に燃える男と、自分の生死を厭わない女の、もしかしたらお互いを救うかもしれない物語。 ◆本編完結済。◆シリアスなのに、シリアスになり切れないのは、作者の所為です。
更新:2015/7/2
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「人生、山あり谷ありだから。楽しいこともあれば、苦しいこともある。山や谷を乗り越えてこそ、立派な大人になれるんだ」 ──だけどね、先生。あたしの人生はいたって平凡な道で、見上げるほど高い山も、見下ろすほど低い谷もありゃしない。せいぜい少し盛り上がった丘か、誰かが掘った落とし穴にハマるくらいだよ。あたしは一生、その立派な大人とやらになれないみたい。 彼なら特別なんだろうな、と後ろの席の男子を見て思ったら、その日から彼とのエンカウント率が妙に上がってしまい……? 自分のことを平凡だと思っている女の子と、自分は少し特殊だけれど特別ではないと思っている男の子のお話。 ◆前編後編でお送りする、ほんのり不思議な恋愛物語。
更新:2015/10/9
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これは私が、電車に乗っていた時の話である。 男と女が揃って階段を使い、駅のホームへと降りてくる。女は若干足早だ。電車は既に停車し、扉が開いている。だが急いでいる理由はおそらく、電車を逃すからではなく、隣にいる──女に絡み付くように歩いている男の所為だろう。 声がここまで聞こえている。 「なあほらー、俺って結構お買い得だよ。みんなからカッコいいって言われるし」 「私、貴方ほど顔至上主義じゃないんで」 女は非常に嫌そうな顔をしている。 女が電車に乗り込み、さあ終了! かと思いきやそこから始まる男との温度差攻防。
更新:2015/9/16
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ある日、あまりにも呆気なく、宮古雛㮈は死んだ。光の中を突き進み、“目覚めた”場所は、どうやら異世界のようで…? 王様に利用価値を期待された雛㮈は、カーダルという青年の屋敷で住む(監視される)ことになったのだが、どうも彼は雛㮈に友好的では無いらしい。お先真っ暗。味方はゼロ。果たして、ハッピーエンドの材料はどこにある? ◆主人公はチート能力を持っていますが、万能ではない上、自他共に認識していません。◆序盤は会話すらままならず。徐々に糖度が増す…予定。R15は念の為。◆一話一話が短めです、ご了承ください…!
更新:2015/5/13
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──道路脇にその人を見つけたのは、偶然以外のなにものでもなかった。 「お前、一人なのか? うち来るか? 良い生活はさせてやれんが、飯くらい出してやる」 普段、鬼かと見紛う程に眉間に刻まれた皺。それが無いと、人間の印象って、まったく! 全然! 変わるんですね! 詐欺か! そんな人相手に、顔が熱くなったのは……絶対に、……多分、きっと、おそらくは、気のせいのはず。 「柚月!」 「はいい!」 返事をするのは条件反射。皺が三本に増えたら危険信号。でも── 「お前だからだよ、柚月」 笑った顔は、もっと危険。 ★もふもふが繋ぐ、へにゃっと恋愛物語! ◆全16話完結
更新:2015/12/15
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