その娘は、迷いの森の奥に住んでいた。森へ迷い込んだところで彼女に助けられた俺は、やがて彼女の出生の秘密に辿り着く。 「ま、魔法、です。お、お父さんが、内緒にしなさいって言ったんです。そ、それで、私……」 柔らかく笑う少女の顔は、息を呑むほど美しい。 ああ、なんということだ。この可憐で、可愛らしく、そして美しい少女が。 この国では殺されるべき存在だなんて。
更新:2021/4/17
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冒険者ギルドにおける仕事は、最低でも三名の人間によって成り立っている。依頼をする人、依頼をこなす人、そしてそれを証明する人だ。ギルドはそれらを調整して、依頼の確実な発行と、依頼達成の報酬を保証する役割を担っている。 そして私は、その中では証明する人に当たる。通称セーブ係と呼ばれる極めて一般的な職員だ。ただ一点、種族がエルフであるという点を除けば。
更新:2021/11/13
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旅の中で私達は色んなものを得て、多くのものを失った。 魔獣に蹂躙されていた村や街を救った。 間に合わなかった街もあった。 女子供を犯した罪で自ら仲間を処刑したこともあった。 目の前で子供が食われたこともあった。 発狂した騎士に介錯をして、その騎士にお礼を言われたこともあった。 新しい仲間を得て、失い、時々裏切られた。 そして旅の途中で唯一のヒーラーとなった私は正式に聖女に処され、剣豪さんは剣聖を名乗ることを許された。 私達は戦いの中で支え合い、お互いに愛し合った。 だけどどうやら剣聖様を愛してしまった私には、馬に蹴られて地獄に落ちる未来が待っているらしい。
更新:2021/1/13
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「サミュエルよ!よくぞ王城に迫るドラゴンを撃退してくれた!そなたに褒美として我が娘リナ第二王女との結婚を許そう!」 「無理です!!お断りいたします!!」 「何故だ?リナは美しく、若く、聡明だ。お主が所望した条件にはすべて合致しておる。我が国の未来を担う者への褒美としてこれ以上にはないではないか。何故に断る。」 「ええ、ええ、国王のおっしゃることはわかります!そのとおりでしょう、私もそう思います!しかし!」 しかし。 何故ならば。 「あーうー♪」 「子育てはご褒美ではございませぬ!!!」 リナ姫はまだ幼児だったのだ。
更新:2021/1/19
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魔力は石ころや葉っぱにさえ宿っている。例外的に魔力が一切無いもので、一番代表的なものは金属。そして他に考えられるものがあるとしたら――死体。 そんな国で、何故か魔力が一切無い体質で生まれてしまった公爵令嬢セーレは、やむなき事情とはいえ第三王子との婚約が決まってしまう。しかしそれは、幸福の始まりとは言えなかった。 「……世間では君を死体のようだと嘲笑っているようだが?」 「ええ、実に面白い例えですわ。笑えますわね」 お互いにとって望まぬ婚約。天性の魔法使いである第三王子と、死体もどきの公爵令嬢は、学園にて何を思い、何を残すのか。 9/13 無事完結しました。ありがとうございました。
更新:2021/9/13
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女騎士から渡された彼からの遺言状。その願いは、その女騎士を護衛として連れて、世界各地に置いてきた3枚の遺言状を集めてほしいという物だった。 彼の遺言状に導かれて、最初で最期の新婚旅行が始まった。
更新:2021/1/28
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かつて有能な職員を次々退職させた王国は、彼らから「もう遅い!」と言われて危機に瀕した。なんとか追放者を取り戻して立て直しつつあったのに、今度は王子様が「聖女との婚約を破棄する!」と言い出して…!? 「よろしい。ならば研修だ。~もう遅いと言われないために国務大臣の私が肌を脱ぐ~」の続編に当たります。
更新:2021/2/20
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何故か付き合う女の子が全員寝取られてしまう幼馴染。私は彼に物心つく頃から片思いしていた。女の子と見られていない私は恋愛相談に乗らされていたのだが、その日は彼からおかしなお願い事をされてしまう。 「睦月!俺に付き合ってくれ!俺と付き合うとどうして浮気したくなるのか、浮気したくなった時に教えてくれ!お前にしか頼めないんだよ!頼む!この通り!」 私と彼の契約恋愛。何故彼と付き合うと浮気したくなるのかを調査する日々が始まった。
更新:2021/2/11
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それは才能ある青年が理不尽にも追放された、その後の物語。 短編「よろしい。ならば研修だ。」の派生作品となります。
更新:2021/2/2
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