ライナス・フォン・デュラン第一王子が急に婚約者を蔑ろにし始めたのは実に御年15歳の頃。成人を迎え、学園に入学した年。 その日、学園の教室で、二人のやんごとなき身分の男女が向かい合っていた。その一人は私なんですけどもね。
更新:2021/2/16
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聖女とは全ての疾病を癒し、全ての傷を癒し、全ての害意から守る者とされている。最も神に近い存在とされ、結婚できる相手は神以外にはないとされるため、聖女になった者は皆結婚せず、子を一人も生さないという。 自分こそが最も心清らかであると確信できる人間が、心清らかであるはずがない以上、誰が聖女として選ばれるかは分からない。それでも、この乙女なら聖女に選ばれるかもしれないと他人から思わせる人間は一定数いた。それは救国の英雄だったり、可憐な王女だったり、教会のシスターだったりと様々だが、私の場合は目の前にいる平民の少女だった。
更新:2021/7/22
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私はこんなにも殿下のことが好きなのに、殿下はいつも妹しか見なかった。声をかけてもまともに返事をしないで、私の方を見もしないで、妹ばかり見て、妹にだけ名前を呼ぶことを許した。 ある日から、私は悪夢を見るようになった。 それは私が妹と殿下の恋を邪魔して何度も破滅する、長い長い悪夢。破滅を避けるための方法は一つしかないと思った。それは、私が恋を諦めて、妹と殿下の恋を応援することだった。 2021/3/1 第9回ネット小説大賞に応募してみました。
更新:2021/2/1
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「もう遅い」 最近我が城で頻繁に聞かれるこの言葉に、国務大臣である私は頭を抱えていた。このままでは国が立ち行かなくなる。 よし、ならば諸君!研修を行おうではないか! 学ぶに当たって”今更もう遅い”などありえないからな!
更新:2021/1/28
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立つ鳥跡を濁さず、という言葉が東国にはあるらしい。友人によると引き際は美しくあれという戒めを表す言葉らしいが、まさに今の私に必要な言葉かもしれない。つまり、婚約者を蔑ろにする殿下と、その心を射止めている伯爵令嬢を学園で眺めているしかない私のような人間にとっては。 -------- ■日間総合一位 6/20 ■週間総合一位 6/23 ありがとうございます。
更新:2021/6/19
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僕は特別潔癖でもないが、いじめだとか、いじって遊ぶだとか、そういうことで楽しむ輩は昔から大嫌いだった。だから昔から仲がいいと思っていた幼馴染が内心では僕の事を見下していて、嘘告のいじり相手としか見ていなかったことがショックだった。 ネトゲ友達にその事を愚痴っていた僕。その時、友達のアキラがした提案が、僕の学生生活を変えた。 『誰かに彼女役をやってもらって、逆に振ってやるとかどうッスか?』
更新:2021/4/2
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私はこの薄暗い部屋が嫌いだ。だが何としてでも聖女にならなくてはならなかった。何故ならば。 「……殿下の正妃になる夢、まだ諦めていないのね」 そう、エッケハルト第一王子の正妃になるため。聖女であることが絶対条件である以上、お姉さまから継承して頂くより他に無いのだ。……ただし殿下をお姉様から奪いたい理由は、実はもう一つある。それはまだお姉さまに知られる訳にはいかないが。 ■5/21、22 デイリー総合一位頂きました。ありがとうございます。
更新:2021/5/19
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今日も今日とて祈りの時間。国防を聖女の奇跡に頼り切ってるこの国は、私達聖女を酷使していた。ていうか酷使しすぎ!お腹すいた!もっと食わせろ! だから私は、神様に処遇改善をお願いしたんだ。だって私、どうしても一緒に行きたいところがあったんだもの。 9/16 ヒューマンドラマで月間3位になりました。
更新:2021/8/25
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バカ兄貴の異世界転移に巻き込まれた妹は、果たして無事に街へと辿り着けるのか。 「異世界帰りのバカ兄貴」の続編単発作品。
更新:2021/2/11
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