神官の長・フェイムに恋するルタリアは、ある日父親の言いつけを破り、彼のいる神殿を一人で訪れた。 そこで口の悪い男・戦士隊長のクロナスと出会う。 お互い顔を合わせるとすぐ喧嘩になってしまう、ルタリアとクロナス。 けれど男たちが出軍する前日、クロナスに「フェイムは俺が盾になってでも守って、あんたのところに帰すよ」と言われて、ルタリアは胸がざわつくのを感じてしまって…… (自ブログにも掲載しております)
更新:2014/7/12
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踊り子として王宮に忍び込んだスパイの女、フローリア。 王宮で周囲から「冷酷者」と呼ばれる貴族の男、シュツァーハイト。 やがて民衆たちによって国に革命が起こされ、二人の男女は時代の荒波に押し流される。 はるか遠くの異国の地にて、何の因果か逃避の旅路を共にすることになった二人。 自分という存在は何なのか考えながら。自分の罪と向き合いながら。二人は当てもない流浪の中で惹かれあっていく。 (挿絵/ひー茶さん) ※自ブログに同時掲載しています
更新:2015/7/25
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酒場に一人たたずむ男は目の前の若者に、ある昔話を語り始めた。 圧倒的な戦力差の前に敗戦も時間の問題となったある国の城下町に、ピエロが現れるようになった。 食糧難にあえぐ子供たちに飴を配って回るピエロは、皆を笑顔にするヒーローだった。 だが、同時に「悪魔」と呼ばれる白黒衣装のピエロも現れた。「悪魔」と呼ばれるピエロは子供たちから飴を奪って回り、多くの人々から非難されていた。 しかし、その本当の善と悪は周りの思うものとは違っていた。 この男だけはこの悲しい物語の真実を知っていた。
更新:2009/8/31
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戦争に徴兵された神父に代わり、一人で町の教会を守るシスター・フェシア。泥沼化する戦争で家族全員を失った彼女は、夜は息子を戦地に送った母親たちの懺悔を聴き、昼は戦火に身を投ずる男たちに神の祝福を与える。 彼女の幼馴染ダグは町長の息子。町長のえこひいきで徴兵をずっと免れていると、町民からの風当たりは厳しい。しかしそんなことを気にすることもなく、彼はいつも彼女に明るく笑いかける。 戦争と十字架に翻弄された、年若い男女の物語。
更新:2009/9/9
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「相手を自由に操る方法なんて簡単なのよ」彼女は静かにそう言った。「あなたがそう質問することすら私が操っていると言ったら驚く?」彼女がおかしそうに僕に問いかけてくる。僕の戸惑う顔を見つめて柔らかく笑った後に、彼女は言葉を続けた。「まず自分が落ち着くこと。相手は己の不安をいとも簡単に見抜くわ。自分だって、相手の不安は簡単に見抜けるでしょう?」
更新:2009/8/28
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だるい土曜日の午後。パッとしない天気にシャワーも浴びてみたけれど、じめじめとした感覚が増すだけだった。手の中でその冷たさを肌に馴染ませる携帯は、ベルを鳴らさない。太股の上で、猫が頭を垂らしてている。その柔らかな体に指をすり寄せてみると、悲しくなる程の暖かさが私を襲った。とても心地いい手触り。もっと強く抱き締めたいけれど、抱き締めたら逃げてしまうし、無理矢理抱き締めたら苦しんでしまう。私が手を伸ばせなかった何かに似ているから、猫が側に居ると落ち着く。村田真之が死んでから一日経った。私の記憶では確かそうだった。
更新:2009/8/17
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僕はベットの背にもたれている。ぼんやりとした眠気と、考えなければいけない課題が頭の中を占める。前者は黙っていても存在する。だが、後者は頭を出したり隠したりで、その度に考えは始まりに戻ってしまう。結論が出なければ動き出せない。けれど、自分の意識に潜って課題を探すのも、頭を使って考えるのも面倒だ。もう少しこのまま眠気に身を任せていよう。それを責める人は誰も居ない。もしかしたら、いつか誰かが僕の肩を揺さぶってくれるだろうか。そんなことを考えながら、いつまでもこうしてベットの背にもたれている。
更新:2009/8/18
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夏休みに父方のいなかへ帰省した“賢ちゃん”は、数年前からいなかで暮らすことになった“郁子姉”と出会う。
更新:2009/8/16
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