山岳部の友人が急に亡くなった。 まだ若いのに。 葬式に出席するとご遺族の方に一冊の日記を渡された。 彼女が山岳部時代に使っていたものらしい。 読んでみると――え? 「皆で最後に冬の奥穂高に登れたらいいな」とか書いてあるんですけど。 卒業間際の時期に聞いた時はてっきり冗談だと思っていたんですけど。 社会人になってから山とは縁遠くなった。 30歳。 皆それぞれ社会の中での立ち位置が決まっている頃だ。 僕もちゃんと登る機会なんて無いと思っていたけれど。 もし再開するなら今しかないよね。 冬の奥穂高に登れるかどうかは分からないけどさ。 大学時代の思い出を振り返りながら、社会人が山に登る。 もう一度あの峰へ。 亡くなった友人の分まで。 これは登山を通して綴られる一人の青年のストーリー。
更新:2024/4/30
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時は元禄、所は小田原。まさかまさかの女性からの婚約破棄に、男は狼狽え涙に暮れる。このまま終わるか、腐るのか。それを救うは、狐の妖怪!? 今一度握る刀に託そう、自分の生きざまを込めて。時代劇風に語られるは、恋心と男の意地。 「和モノ×テンプレ企画」投稿作品です。
更新:2016/10/6
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「ほんとに情けないですね、御主人。あなたなんかに仕えていては、私の格が下がります」 ええ、私、毒舌なんです。ホムンクルスって知ってます? 人造人間なんですけど、何故か毒舌なんです。 私がお仕えする御主人は、もう何だか情けなさが目立つのですけど。けれども放っておけなくって。 これはそんな私と御主人のどこにでもあるようで、どこにでもないようなお話です。
更新:2016/8/17
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レビューって何だ? そう思われている方はたくさんいるかと思います。何だか難しそうだなあという印象があるかもしれません。そもそもレビューって何だろう、という疑問もあるかもしれませんね。この短編はそんな素朴な疑問に対して、作者なりの考えを示した作品です。中学生二人のやり取りを通した小説風にしてあるので、堅苦しくなく読めると思います。
更新:2016/9/8
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里崎楓は見習いパティシエール。ある日、菓子作りの腕を見込まれ、異世界ナノ・バースへと誘われる。そこで出会ったのは、アランシエルと名乗る魔王だった。 一年後に控える人間の王国とのスイーツ決闘のために、菓子作りの腕を貸してほしい。ちょっと待ってと思ったけれど。 剣と魔法で戦うんじゃなく、あくまでスイーツの技術を競う。だから魔王さまも凄腕のパティシエということらしい。 少し変わったこの異世界は、甘いようで甘くない。だったらやってやろうじゃないの。 魔王に勇者に女騎士。夢見たファンタジーの舞台で繰り広げられるのは、砂糖とバターの香りただよう平和で美味しい物語。 註:旧タイトル”パティシエの魔王さまとあたしのスイーツな一年”から変更しました。
更新:2017/3/26
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かっての勇者、ライアル・ハーケンスは今は只の酒浸りの青年だ。加護を失った瞬間から、今に至るまでずっと。 悔やむことしきり。何故あんな馬鹿な真似をしたのかと。アル中寸前の彼の日課といえば、子供達の剣術の相手と昼酒という体たらく。 いいのかなって自分に問う。良いわけが無い。だけど抜け出せない。今の自分を認めるのが怖くて。 手を差し伸べてくれる人の好意を、どこか信じきれなくて。 これは喪失と悲しみと、そして再生の物語。
更新:2016/11/12
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25歳の普通のサラリーマンである僕、酒井海人はある日交通事故に巻き込まれた。最後に視界に焼きついた事故の記憶と共に目覚めた僕。 ここは病室のはず、、あれ、だけど何か変だな? え、何、自分はもう死んでいてここは異世界で、それでもって僕には竜を操る特殊能力があるって!? 不慮の事故で中断された人生で遣り残したことを少しでも埋めるべく、まったく見知らぬ世界で奮闘しようともがく僕は、この異世界でも人と人が生み出す軋轢や苦悩があることを知ってそれでも戦い抜くことを決意する。自分を慕う愛竜と共に! 主人公がややチート性能、だけど性格的には迷いもするし苦悩もする。そんな半英雄、半凡人の青年の異世界奮闘記です。
更新:2013/2/22
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時は明治、所は帝都。夏のある日、平成からの転移者である三嶋一也は上司に呼ばれる。入谷の朝顔祭りに赴き、一鉢買ってきてほしいと。着なれぬ浴衣に身を包み、一也は朝顔祭りへ出かけることに。 色とりどりの朝顔が咲き誇り、それが心を和ませる。 ふと思い出すのは、転移前の懐かしい記憶。交わす言葉に感じるのは、人情という名の暖かさ。 そして祭りの最後に、一也は何を思うのか。 拙作「クロスバレット ~黒の銃士、明治を征く~」のスピンオフ。これだけでも独立して読めますので、ご安心を。
更新:2017/8/1
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