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作:ねぎし

万能になったけど適当に生きる

――――私、ノ木火 葉(ノギヒ ヨウ)は死んだ。 それだけならよくある。 毎日大勢の人間が死んでいるのだから。 そこからが違う。 死んだにも関わらず意識があって目の前の「存在」に 「我々の世界で生きてくれ。生き延びる為になんでも好きな能力をあげよう」と言われた。 胡散臭い。でも、すでに拒否権はない状況。 なにせ、私はもう手も足もない。思考しかできない状態なのだから。 だから考えた。でも、めんどくさくなって「なんでも出来たらいいんじゃないか」と呟いた。 「じゃそれでいいね」とその存在はのたまわった。 いくら何でもそれでいいのかと思いつつも、いいならいいか。深く考える必要はない。 「それじゃー100年は頑張って生きてね」 たったそれだけで私は異世界に転生なのか転移なのかわからないが送られた。 「なんでもできる」と言われても困った。 とりあえず、生きる為にこの世界の「常識」が欲しいと思ったら頭に流れ込んできた。 目の前にはモンスターが現れた。 びっくりして「まってくれ」と思ったら時間が止まった。 本当になんでもできるけど、別にこれと言って何かしたいことがあるわけじゃないので、 身寄りがない人が多くの人がなる冒険者としていい感じに生きることにした。

更新:2020/12/26

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