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作:煙雨

【第一章完結】勇者パーティを追放された俺は、魔眼を活用して勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。

俺---ダイラル・エルボは一年半前に勇者---ハリーからパーティの勧誘を受けて仲間になった。 そこからは、毎日仲間のことを考えて支援に専念していた。 そんなある日、クエストが終わって屋敷に戻ったサイト、ハリーに言い渡された。 「明日から来なくていいぞ」 「な、なんで......」  俺が唖然としていると、ハリーが言った。 「お前が無能だからに決まっているだろ」  その言葉へ続くように、ハリーや聖騎士であるリバルと賢者のマリアが笑い出した。  それ以外にも、俺の眼がオッドアイで不気味と言う理由なども言われる。 (百歩譲って無能はいいが、眼の色なんて変えられないじゃないか......)  それに、長年一緒に冒険してきた仲間じゃなかったのかよ......。  俺がそう思っている時も、みんなから罵倒の嵐を受ける。そして、最後には俺の代わりになる新たに加える仲間を紹介された。 「初めまして。本日より勇者パーティの一員になるアクル・ジンジャーと申します」 「ぁ......」 (本当に俺は必要とされていないんだな......)  そう思い、屋敷を出る直前、アクトに耳元で囁かれる。 「元勇者パーティのお荷物さん。今までご苦労様でした。これから無能らしく有象無象の一人として頑張ってください」 (クソ)  絶対に見返してやる。  俺はそう決意して、この場を去って行った。 ★  この時の勇者パーティ全員は、ダイラルの位置取りやカバーの早さのおかげで安全に戦えていたことを知る由もなかった。  それに加えて、新たに加えた仲間が考えていた企みによって、勇者パーティがどん底に落ちていくのはそう遠い話ではなかった。

更新:2023/11/4

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作:花澤 あああ

信乃さんは定年後も、異世界で助産師をしているらしい。

ここは科学ではなく、魔法が発達したとある世界。 祈祷師のサンと回復職のココは、依頼を受けて出産の手伝いをしていた。 しかし、陣痛が2日以上続いているのに全く産まれる気配がない。依頼人のエライザの顔色も悪くなってきた。 困ったふたりは”奥の手” として出産を助ける聖霊を呼び出すことにしたが、あいにく召喚師のスーは不在。仕方なくサンが召喚魔法を使ってみたが、召喚されたのはなぜか聖霊ではなく小さな白衣の老婆であった。 定年を迎えた助産師の信乃さんが、異世界であかちゃんを取り上げるだけのお話。 ※妊娠・出産がテーマなので15禁とさせていただきました。 ※このお話はフィクションなので実際の分娩と異なります。事実の医療ではありません。 ※一応書いておきますが、作者は医者でも助産師でもありません。 ※科学的根拠もないものが書かれている可能性がありますが、ファンタジーだからなあと思ってください。 ※キャラクターにはモデルがいますが、実際の人物とは関係ありません。 ※カクヨムにも掲載しています。

更新:2022/10/16

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