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作:荒北 龍

うちの嫁は龍神様

人は未知を恐れる どれだけ隠そうが、どれだけ我慢しようが、人が人である以上、未知、驚異、異形、病、死を恐れ続ける。 たとえどれだけ美しかろうが、どれだ綺麗だろうが、それでも人は恐れちまう。 ───たとえ無害とわかっていようが殺しちまうほどにな。 それが人が人たりえる だってのに、私のことを綺麗なものを見る目で見てくる奴がいてよォ。 世の中おもしれぇ奴がいるもんだな。 「蓮枯れるは醜怪花よ」 昔私が思いついた諺(ことわざ)だ。 どんなに綺麗だろうと枯れちまえば醜いもんだ。 お前ら枯れた蓮を見た事あるか?すんげぇゾワッてするくらい醜いんだぜ。 そんな私をまぁ魅了された男がするような目で見てくるあいつにはびびったよ。 まぁだが、そんなおもしれぇ奴だからこそ、興味が湧いたのかもな。 ちったァ私の暇つぶしにわなんだろ。という訳で、あいつの家でニート生活でもすっかなぁ。いい暇つぶしになってくれよ?軍人さんよ。 ※タイトルそのまんま ※病気で体調が悪いことをいいことに主人公の家でヒモ生活をするもとS級冒険者の話

更新:2023/2/4

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作:煙雨

【第一章完結】勇者パーティを追放された俺は、魔眼を活用して勇者の裏側で英雄として成り上がる。え?今更戻って来いと言われてももう遅い。

俺---ダイラル・エルボは一年半前に勇者---ハリーからパーティの勧誘を受けて仲間になった。 そこからは、毎日仲間のことを考えて支援に専念していた。 そんなある日、クエストが終わって屋敷に戻ったサイト、ハリーに言い渡された。 「明日から来なくていいぞ」 「な、なんで......」  俺が唖然としていると、ハリーが言った。 「お前が無能だからに決まっているだろ」  その言葉へ続くように、ハリーや聖騎士であるリバルと賢者のマリアが笑い出した。  それ以外にも、俺の眼がオッドアイで不気味と言う理由なども言われる。 (百歩譲って無能はいいが、眼の色なんて変えられないじゃないか......)  それに、長年一緒に冒険してきた仲間じゃなかったのかよ......。  俺がそう思っている時も、みんなから罵倒の嵐を受ける。そして、最後には俺の代わりになる新たに加える仲間を紹介された。 「初めまして。本日より勇者パーティの一員になるアクル・ジンジャーと申します」 「ぁ......」 (本当に俺は必要とされていないんだな......)  そう思い、屋敷を出る直前、アクトに耳元で囁かれる。 「元勇者パーティのお荷物さん。今までご苦労様でした。これから無能らしく有象無象の一人として頑張ってください」 (クソ)  絶対に見返してやる。  俺はそう決意して、この場を去って行った。 ★  この時の勇者パーティ全員は、ダイラルの位置取りやカバーの早さのおかげで安全に戦えていたことを知る由もなかった。  それに加えて、新たに加えた仲間が考えていた企みによって、勇者パーティがどん底に落ちていくのはそう遠い話ではなかった。

更新:2023/11/4

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