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作:明澤 鯨号

スチーム×マギカ

最強?最凶?いいえ、猪突猛進な傍迷惑魔導士です(被害者の言葉より抜粋) 今日も街の一部が破壊された。きっと彼女の仕業だろう(胃痛で苦しむ刑事の日記より抜粋) 蒸気機関の技術が発展したクイーンズ・エイジ1881。魔法と蒸気が渦巻くアイリッシュ連合王国の首都ロンダニア。 そこを拠点に活動する人助けギルド【流星の旗】があった。 このギルドに所属する紫魔導士のユーナ・ヴィオレッドは、外見十六歳の中身百歳超え。それでいて美学に従い、怒りに身を任せる短気な性格。癇癪持ちのババアと呼ばれたならば、容赦なし。 彼女の長所とも言うべきか、悪癖か。趣味が『人助け』である。 墓場の横で倒れていた少年さえ勝手に助けようとする始末。 それこそ『人間』や『化け物』かなど関係なし。 結果として何故か街の破壊に繋がっていく。 コチカネット警察の外勤主任でもあり、ギルドリーダーのコージは、 「まあ世界の終わりよりはマシかもしれないな」 と、苦笑いを零しては警察署で始末書を処理する日々。 さらにギルドメンバーも曲者揃いばかり。 美女のハトリと双子の弟であるチドリ、ドジっ娘メイドのナギサに犬耳執事のヤシロ。そして悪戯大好き皮肉屋のアルトまで囃し立てたり、苦労を押しつけられたりの毎日。 さらには探偵を始めとし、商人や小説家まで関わってくるギルドに、今日も厄介事が迷い込んでくる。 優雅に紅茶を飲みながら、ユーナはゆっくり告げる。 「わたくし別に大義や正義で動きたい人間じゃないですの。簡単に言えば美学に従う、それが紫魔導士ユーナという人間ですわ」 ――背後の破壊跡さえなければ立派なのにな、というのは禁句である。 番外短編はこちらに↓ https://ncode.syosetu.com/n6332go/ カクヨムでも掲載中→https://kakuyomu.jp/works/1177354054885803826 アルファポリス でも掲載中→ https://www.alphapolis.co.jp/novel/682093389/106585476

更新:2021/8/19

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