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作:にのまえ

嫌われ者で悪役令嬢の私ですが、殿下の心の声には愛されているみたいです

 コローレ学館に入学してから、第二王子でロレッテの婚約者のオルフレット・ウルラート様と仲が良いと噂される、男爵令嬢のメアリス・アーモンドさん。 その2人が学園の庭園で抱き合う姿を目撃して、悪役令嬢と呼ばれる公職令嬢のロレッテ・コローネルはショックで倒れてしまう。 屋敷の寝室で目覚め、傷付いたロレッテはしばらく学園を休む。 その間、庭に迷い込んだ子犬に癒されて、心を休めたロレッテは再び登校した。なるべく婚約者のオルフレット様と会わず過ごしていたロレッテだが。学園の別棟にある書庫の廊下でオルフレット様と出会ってしまう。 ロレッテは挨拶しだけして、去ろうとしたが。 〈あの日から君は笑わなくなってしまった……ロレッテ嬢、ボクは〉 と、彼から声が聞こえたのだけど。オルフレット様の口元は動いていない。 まさか心の声? 何故かわからないのだけど。 倒れてから、彼の心声だけが聞こえるようになったみたい。 〈ロレッテはなんで可愛いんだ〉 〈ボクが好きなのは――君だけだ〉 〈ロレッテの可愛い口元にクリームがついている〉 「⁉︎」 私を想う、オルフレット様の心の声が聞こえてくる。 私って嫌われていなかったの? アルファポリスにて「深月カナメ」で投稿して、完結した作品の改稿版です。 エブリスタにて掲載中。

更新:2023/10/12

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