三線と唄が紡ぐ物語 月夜の晩、調弦の音がする 女は薄く目を開けた… *アンリさま主催 一目で恋に落ちる春企画に後付け参加 小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。 Reproduction is prohibited. 禁止私自转载、加工 禁止私自轉載、加工 著者:なななん
更新:2017/9/19
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
ある夏の日、担ぎ込まれるようにきたあの人は、目をさますと私の方を見た。 ゆらりと立ち上がったあの人は、縁側にある草履をひっかけて、しゃり、しゃりとゆっくり歩いてくる。 私に優しく触れたあの人。 その指先は時に、ある色に染まった。 私はその残り香を、かさりと受け止めた。 白侘助という椿と新撰組・沖田総司との逢瀬の物語です。 *本作は、佐倉治加さま主催 『真冬に染みるくれなゐ』企画の参加作品です。 無断転載を禁じます。 (c) なななん2018
更新:2019/1/4
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
旧友がピアノバーを甥に譲ったと絵葉書を寄越してきたのはいつの日だったか。 しばらくして正式に演奏依頼が封書で届く。 もう、いいだろう、とレディは諾のサインを記した。 様々な思い出と共に去った故郷へ十年ぶりに戻る。 通い慣れた道は黄や黄緑の葉に覆われていた。茜色のヒールで遊びながら歩道を歩くと、やがて変わらない古びた看板が見える。 懐かしさを覚えながら緑色の手すりに手をかけた。 脳内に流れ出すメロディ。 初めてジャズを知った日の映像が鮮明に蘇り、レディはほろ苦く微笑んだ。 * 本作は遥彼方さま主催 「紅の秋」企画の参加作品です。 (C)なななん 2018
更新:2018/9/22
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
ヘルシンキの郊外は森に囲まれている。 北欧の春は天候が変わりやすく、四月だというのに雪が降るのだ。 僕はピアノの練習に区切りをつけ、コーヒーを入れる。 オイルヒーターの近くに右手をかざし、ゆっくりと、窓の外を見た。 *本作は銘尾 友朗さま企画 「春センチメンタル企画」参加作品です。 小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。 Reproduction is prohibited. 禁止私自转载、加工 禁止私自轉載、加工 著者:なななん
更新:2018/4/1
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
今日はホワイトデー せんぱいは高校を卒業したけれど、顕微鏡を愛しているから理科準備室に来てる。 せんぱい、ホワイトデーって知ってるかな。 ちゃんとお返しくれるのかな。 私が彼女だって……わかってる? 少しだけ不安になった私は、せんぱいに聞いてみる事にする。 いつもの元気な声で。 せんぱいっ、今日は何の日か知ってますか? って。 *「メガネっ娘にシチュとしてせまられたなら」の後日談です。 独立して読めます。 小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。 Reproduction is prohibited. 禁止私自转载、加工 禁止私自轉載、加工 著者:なななん
更新:2018/3/17
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
不登校気味だった僕が無事に卒業出来たのは、いつも変わらなく居てくれる先生のおかげだった。 先生は保健の先生。 僕は三月の最期の日、通い慣れた廊下を歩いて先生を訪ねる。 忘れようとしても忘れられなかった想いを胸に。 先生、卒業しても、僕の話を聞いてくれますか。 (C)なななん 2018
更新:2018/5/7
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。