裏野ハイツ。 敷地はブロック塀とアルミフェンスで大雑把に囲まれており、入り口脇にあまり主張しない感じで、アパートの名前が記されていた。 建物自体もお世辞にも綺麗とは言い難い。おそらく築二十年以上だろう。木造アパートは最近でも珍しくはないが、外観を一望しただけでどこか不気味に感じる、そんなアパートを他に見たことがない。その雰囲気に僕は一瞬で魅了されていた。
更新:2016/8/4
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扉の向こうに気配がした。もちろん病室の中からは見えないのだが、私にはそれが小さな女の子だとわかった。
更新:2016/6/14
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夏ホラー用に考えていたものが間に合わず、急遽考えたものです。が、結局、間に合わず。
更新:2011/8/17
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偉大なる魔族の王――魔王様。今日も玉座でイライライラ。苛立ちの主な原因はもちろんあの男。そう。遠い辺境の地から突如現れた田舎者。しかし、原因はそれだけではなかった。
更新:2010/4/30
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オオカミが人を襲うようになったのは、つい最近のことでした。 冬の童話祭2013参加作品。
更新:2013/2/9
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徹が死んだ。自殺だった。 イジメを苦にして自殺した小学校の頃からの友達。僕は同じクラスだったのに、怖くて彼を助けることができなかった。 ふと気がつくと、真っ暗な部屋の中を月明かりが幽かに照らしている。 整然と並べられた一人掛けの机と椅子。大きな黒板。落書きだらけの壁。間違えようもない、2-Cの――僕らの教室だった。 夏のホラー2015参加作品。 8月6日、一部修正しました。
更新:2015/8/5
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少女はいつも通りの朝を迎える。いつも通りの時間、いつも通りの部屋で。いつもの番組を見ながら朝食を済まし、玄関の扉を開き……少しずつ、異変に気づき始める。
更新:2009/8/24
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なぜ母はそのことだけをあれ程強く私に言って聞かせたのだろう。いや、それよりも、なぜ私は母の言うことを聞かずにその言葉を使い続けたのだろう。すべては後の祭り。過ぎ去った時間も、人も、決して戻らない。 ぼんやりとした頭で、私は自分のしでかしたことを呪い、自分の罪を呪い、自分の命を呪い、存在を呪った。 夏のホラー2013参加作品
更新:2013/8/7
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――やってしまった。 後悔先に立たず、とはよく言ったものだ。頭に血が上って、頭の中が真っ白になって――そこから先はよく覚えていない。 気がつけば、あいつが床に転がっていた。 どうしよう。どこに隠そう。 死体の隠し場所なんて見当もつかないし、考えてみたことさえない。第一、隠したところでいつかは見つかってしまうのではないだろうか。 そんなことになったら……俺の人生はおしまいだ。しかし、このままここに置いておくわけにはいかない。 ――どうしよう。どこに隠そう。 堂々巡りを続ける思考に、突然、嘲笑うような、誘うような声が割り込む。 「俺が何とかしてやろうか」 囁くような声はベッドの下から――。
更新:2014/8/11
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