「俺、魔王やめる」 先代魔王からその地位を引き継いで三日目。新魔王は配下たちにそう告げた。 かつての人間対魔族という図式が形骸化し、魔界領へ攻め入らんとする人間たちはもはや目的を別にしている。 そんな状況を察した新魔王は、城の中に現れた今代の勇者と交渉し、みずからを死んだことにしてもらうことにした。 こうして晴れて自由の身。新魔王にはやりたいことがあった。 「そうだ、旅に出よう」 この世界を見て回りたい。 そして最近趣味にしている〈料理〉でもって、行く先々の旅人に舌鼓を打たせたい。 「移動式のレストランなんて、洒落てて良くない?」 のちに『旅の途中で出会うと必ず良いことが起こる』と噂される〈旅する銀のレストラン〉の伝説が、ここにはじまった。 ※本作品はカクヨムにも投稿しています。
更新:2021/11/14
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生まれ変わったらダンジョンに生えているキノコだった。同じ木に生えていた三人のキノコたちは、力を合わせてこの過酷なダンジョンを生き抜いていくことを決意する。「サンマルコだ」「名前かっけえな」「キャシーだよ!」「アメリカのホームドラマに出てきそうな名前だ」「そういうおぬしは?」「タケゾウだ」「キノコじゃないじゃん!」そんな、どこにでもありそうなお話。
更新:2017/1/9
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ドラグーン――竜に乗って空を往く世界最速の騎兵。 そんなドラグーンにあこがれる一人の少年がいた。少年にはたぐいまれな才能があった。しかし、ある悲劇が少年を襲う。 一度は夢路を断たれた少年だったが、あるとき片翼のない【白い竜】に出会った。 のちに〈史上最高のドラグーン〉と呼ばれることになる少年の物語は、そこからふたたび動き出す。
更新:2021/10/10
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突然にはじまって、一瞬で終わった。 なんの脈絡もなく導かれた異世界で、召喚後二秒で斬殺されたその男は、九度の転生の末に異族最高種と名高い〈魔人族〉の集落に生まれ落ちる。サレという名前とともに順調に怪物として成長していく彼だったが、とある事件をきっかけに外の世界へ出ることになった。その過程で純人至高主義を掲げる『アテム王国』が自分の出生に関わっていることを知ったサレは、似たような境遇の異族たちと出会い、異族混成国家『テフラ王国』へと向かう。サレたちを待ち受けていたのは世界のはじまりから続く純人族と異族、そして〈神族〉をも巻き込んだ――戦いの光だった。
更新:2014/10/13
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前世、地球世界で『変なやつ』『ダメなやつ』との評価を受けていた〈エイラ・エス・エンダール〉は、神庭世界における異界転生者である。 地球では優秀な兄妹のおかげで気兼ねなくダメな方向へ邁進できていたエイラだったが、転生先の異世界ではどうにもそうはいかないようだった。 英雄転生者、死霊転生者、二つの存在にかこまれながら、ついに自らの理想がぐうたらしているだけでは手に入らないことを悟ったエイラは、その理想のために頑張ることを決意する。 英雄と謳われる兄姉の陰で、人知れず〈怪物〉へと成長していった男の異世界奮闘記。 「我が憂慮なき平穏な日常のために!」 第一部完結。
更新:2014/7/7
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