彼女は三上鏡花(みかみきょうか)という。年齢は二十七。傾国の美貌の持ち主だ。彼女には特別な能力がある。ニンゲンの感情、あるいは思いが、漢字一字で見えるのだ。脳内でスイッチをオンに切り替えると、漫画の吹き出しのようなものが各人の頭上に発生し、その中に漢字が出現する。これまで能力を駆使して積極的になにかを成してきたという実績はない。遊びの手段でしかないからだ。彼女は高杉晋作の辞世の句に込められた精神性こそ手本にすべきだと捉えていて、だから思考はもちろん、生き方すらも急進的に飛躍したり圧倒的に蛇行したりする――。 ※他サイトにも掲載しています。
更新:2023/9/6
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俺には右腕がない。肘から先がない。義手をつけた。まさにとってつけたような義手だ。でも思いのほか、自由かつ奔放に動いてくれる。前腕は時にドリルと化し、ぐるぐる回って、敵をごりごり穿つにあたってじつに有意義に働いてくれる。 暴力の権化。 おまえのドリルがそうなんだよ――。 俺の師である澤野は、かつてそう言った。
更新:2023/5/12
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スフィーダは幼女の姿なれど、実年齢は二千をこえている。待てど暮らせど死神からお呼びがかからないのだ。そんな彼女のお役目はプサルムという国の女王陛下。これといった仕事がない閑職である。 ある日、スフィーダは暇を解消したいと最側近の男に相談した。結果、国民と会う場を設けてもらえるようになった。多くの人々と面会できることは、彼女からすれば願ったり叶ったり。さらには内政や外交にまで関わることをゆるされたのだから、その喜びは加速する。 これまでも全力で生きてきたが、これからも全力で生きていこう。 その思いを胸に、スフィーダ、今日もがんばるのである。 ※この小説は『悠久幼女の女王陛下は、今日も暇を持て余す。』の連載版です。 ※第1話”の冒頭に”貴様二太郎様”作のイラストがあります。 ※本作は他サイトにも掲載しています。
更新:2022/8/13
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妻が末期の癌に侵された。私は何もしてやれない。何もしてやることができない。だけど、妻が漏らす一言一言は愛情に満ちていて…。悲しみにふけることしかできない私より、彼女のほうがずっと立派だった。
更新:2017/7/25
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お父さんってウザいやつだ。わたしのことを『おまえ』呼ばわりするのがウザい。学校生活についてあれこれ訊いてくるのもウザい。そんなお父さんのことを、わたしはどうしても好きになれない。
更新:2017/7/16
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”スライムになったら、人生バラ色になった。” 僕は言いたい。 そんなわけ、あるはずないだろう?
更新:2021/5/21
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