【梗概】 紫乃は、生まれながらの奴婢(奴隷)である。 歳は十七、琉斌国に滅ぼされた隣国の神葛の出身だった。 十一の時に琉斌の王族である氷雨に買われ、下女として仕えていた。 氷雨は紫乃に情けをかけつつも、母の身分が低いゆえに皇女・艶夜との結婚を望む。 艶夜は琉斌国皇王を父、神葛の女王・伊邪夜を母に持ち、国一番の美貌と鶯舌(美声)の持ち主だった。 彼女は鶯舌を保つために、とある物を好んで食べていた。 切りとったばかりの、新鮮な人間の舌である。
更新:2017/6/11
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西の武家と東の公家。三年に及ぶ戦いの和睦の証として、両陣営は血縁を結ぶことを決める。 白羽の矢が立ったのは武家最強の娘・雲雀。その武力で家督を継ぐ気だった行き遅れは、突然の東 宮との縁談にしぶしぶ公家の都・八雲京に向かうのだが…… 「このちんちくりんが夫?」 「僕だって不本意だよ、おばさん」 待っていたのは十も年下の東宮・鈴鳴だった! しかも彼は一年限りのお飾り東宮で……。 雲雀は逆に燃え上がった。自分の手で鈴鳴を一人前の男、立派な東宮にしてみせると――!
更新:2019/2/14
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公家の血を引く貴族の娘でありながら、妾の子どもだからと本妻にはいじめられ、多額の借金を抱える子爵家に無理やり嫁がされてしまった胡蝶(こちょう)。その上、愛人を囲う夫からは見向きもされず、わずか一年で離縁されてしまう。生家に戻っても「出戻り女は一族の恥」だとして本邸には入れてもらえず、乳母のいる田舎へ追いやられ、幽閉されることに――「でもこの生活、案外悪くないかも?」監視役の乳母は優しいし、頼もしい乳兄弟も心配してしょっちゅう顔を出してくれるし、何より田舎の空気は新鮮で食材も豊富。お姫様育ちで生活力はないものの、料理大好き、食べること大好きな胡蝶の、美味しい引きこもり生活が始まる。
更新:2024/5/4
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あやかしはびこる帝都にて、ひとりの没落華族令嬢がいた。 異国出身の母を持つ金髪碧眼の美しい娘まりあは、屋敷にあやかしを匿う公爵、山上装二郎に目を付けられてしまう。 逃げ足の速いまりあを装二郎は気に入り、花嫁に迎えた。 ある契約と引き換えに結婚したものの、山上家は普通の家ではなかった。 広い屋敷にタヌキやキツネのあやかしがいて、人の姿はないのに、部屋はピカピカ。 親戚どころか、親兄弟一人訪ねてこなくて。 あやかし屋敷は不思議なことばかり。 夫となった装二郎は昼間から眠そう。 こうなったら、まりあ自身がしっかりするしかない。 虐げられていた、タヌキやキツネ、ついでに昼行灯な夫は私が守ります! 契約花嫁の、愛と正義の奮闘物語。 書籍化決定しました!
更新:2024/4/30
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