大勢の剣術使いが集う「道場町」で、剣客の父・宗一郎と二人で暮らしている少女・姫乃。彼女はある日、道端で流浪の剣客・田中三平と剣術修行生の喧嘩に出くわす。成り行きで姫乃の住む斉藤道場に居候することになった三平は何やら複雑な事情を抱えているようなのだが、一向に明かそうとはしない。一方、市中では町人達の生活を脅かす事態が起こり始め、背後でどうやら三平が関与しているらしいと勘付く宗一郎と姫乃。やがて、事は思わぬ方向へと動き出し――。庶民派剣客が快刀乱麻を断つ活躍で弱きを援けて悪を挫く物語。
更新:2013/9/13
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時は一七一一年、処は天下の永世江戸の城下町。とれーじゃーはんたーを自称する一人の男がいた。年は十七、名を日暮風太郎と言う。 城に勤める兄のつてで将軍より天の叢雲探しを命じられる。今にも崩れそうな神社の巫女、橘立花と共に西へと進路を取るのだった。 ※本作品はノベルアッププラス様にて公開しています。また公募に伴い作品名を長くしてみました。
更新:2015/8/19
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一鍬ごとに鍬が根元までサクッと入る。表層の固さとは大違いだ。どのあたりから柔らかくなったのか、きっと雅が最初に掘ったあたりからではなかろうか。でなければ、徳治や為吉の掘る速さが異常であった。二十歳をすぎて間もない雅でさえ腰の深さまで掘るのに汗みずくになったというのに、少し道を手入れする僅かの間に徳治は胸まで掘ってしまった。為吉にいたっては、雅が草刈りをする間に背丈を遥かに越えるまで掘り進んでいる。別に体格が優れているわけでもなく、力が強いわけでもないのにである。 『ぼちぼちだな……』 五寸、五寸と二度掘った雅は、さらに鍬が吸い込まれることに嫌な予感を感じている。 鬼灯は、枯れてなお中に実を留めることから、牢獄を意味し、その形から人魂を連想させる……
更新:2014/8/27
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因幡から石見にかけてを巡る、売薬 茂十。 越中五箇山生まれの茂十はこきりこが大好き。嬉しい時、辛い時、疲れた時、元気をふりしぼる時、いつもこきりこを口ずさんでいる。 出雲の宮に立ち寄った茂十は、宮司から嫁取りの使者を頼まれ、死ぬ思いで武家娘を貰い受けに行く。 一介の行商人にふりかかった難事を題材にしました。
更新:2014/8/23
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佐々木研之介はとある藩の大名の庶子だったが、今は長屋で貧乏暮らし。 そんな彼のもとに三年前に数度会ったきりの遊女から文がくる。 初恋の遊女の頼みに研之介は指定された場所にでかけるが、そこで出会ったのは幼い姉弟だった。 大人の事情で出版が休止になった文庫用小説です。 とりあえず1章を公開しています。
更新:2017/1/2
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怪異が続発し、忌み地として、幕府からも見捨てられた七ツ沢村。 この地の代官を兼ねる七ツ沢神社の宮司、鈴木道元のもとに、娘を生贄に捧げることを示唆する『黒羽の矢』が送り届けられる。 わが子を利用して、この怪異に終止符を打つべく、山伏や退魔師や剣客を集め、怪異の中心たる『迷い家』に討伐隊を送り込む事を道元は決心する。 それぞれの思惑を胸に、集められた魔人たちが、七ツ沢の怪異に挑む。 ************************** 『夏のホラー2018』にエントリーしました。 期間に間に合うように完成させたので、打ち切りエンドになり、消化不良であります。 前日譚的なモノとして見てください。 本当に申し訳ありません。
更新:2018/8/9
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仇討ちに燃える浪人と、百鬼夜行において行かれた妖怪「袖引き」が共に長屋で暮らす時代物、疑似家族小説です。 連載小説ですが、春夏秋冬、その季節ごとにアップし、正月~暮れの一年間を描きました。 完結済み。 ※アルファポリスさんにも同作品をアップしてます。
更新:2014/12/31
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