『異世界病』 突発的に流行した自殺衝動の事を、人々はこう呼んだ。 飽くなき願望が爆発した日、変わらぬ退屈が爆発した日。 人々は願いのまま異世界を信じ、異世界病者となり自らの命を絶つようになった。 異世界を信じた死者と、そんな現実に絶望した死者。 世の歯車が狂い出した頃、天使と悪魔が囁きはじめた。 世界の終わりに悪魔が嘲笑う。 「このまま死んで、魔法使いになってみないか?」 終わった世界で天使が笑う。 「時間が可哀想だよ。人生は一回きりなんだから」 相手を殺せば灰になる。灰を連ねると望みが叶う。 果たしてそれは幸せな事なのだろうか。 これは主人公に戻る為現実を望む刻景使いと、主人公になる為に異世界を望む魔法使いが、お互いの灰を踏む物語。
更新:2023/12/23
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
ノックの音が響く。 隔離された実験施設で記憶を失くして目覚めた被験者達は、ひたすら今日を生きていく。 心を、命を失わないように、生きるために異形を殺していく。 安全なのは部屋の中、だが部屋の中には安全しか無い。 飢えて死ぬか、戦って死ぬか。 目覚めた瞬間から、響き続けているノックの音。 被験者に与えられたのは、自分にしか扱えない特殊な武器。 それは拳銃か、刀か、薬物か、それとも別の何かか。 誰もが目覚めるまでは分からない。 施設を抜け出す為に、記憶を取り戻す為に、鳴り止まぬノックをかき消す為。 さあ、自分だけの武器を手に、生存を勝ち取れ。 2019年3月30日~6月20日まで連載していました。完結済みです。
更新:2019/6/20
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
物語は、生きている。 「神様の図書館には後半が真っ白な本が山積みなんです」 物語を書き続けて、浮かばれないまま自身の物語を終えてしまった男に、その天使のような女性は語りかける。 「物語を終わらせる手伝い、してくれませんか?」 人生は物語だ、なら物語は人生だろうか。 これは、かつて物語を人生にしようとした男が、未だ続きを待ち続ける物語達を終わらせる物語。
更新:2021/1/12
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
『隔離施設で目覚めた”ヤツラ”は、引きこもってちゃいられない』スピンオフ作品。 「”変身”なんてしたくなかった」 太陽と約束をしていたかように”終わりの陽”が降り注いだその日。 光の泡に覆われた人々は次々に蛹化し、その繭の中で人としての死を迎えた。 その未知から羽化するのは化け物か、それとも新たな人の可能性か。 欲望を満たす為、本能を貫く為。 狂える力によって作られた牙は、いつも誰かの首筋を狙っている。 絶望に抗う為、不条理を打ち破る為。 耐える知によって作られた刃は、いつも奴らの眉間を狙っている。
更新:2022/8/15
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。