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作者:三條 凛花

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作:三條 凛花

《完結》 愛し子は、森に捨てた。

「愛し子を森に捨てたから、妖精たちが怒っているのだ」 妖精の森を抱くルスリエース王国では、深刻な事態に皆が頭を悩ませ、そのような噂がまことしやかに流れつつあった。 森を彩る実が消え、森に入って行方知れずになる者が続出した。なにより、一年を通してからりと晴れの日が続く温暖な気候の国であるのに、雨がやまない。 --遡ること二年前。 公爵令嬢であったフラヴィアの目は、怒りに燃えていた。 王太子に婚約を破棄され、その上森の奥地に身一つで放り出されたのだ。 彼女が選んだのは、さらに森を奥に進み、妖精の棲み家を目指すことであった。 この選択が、彼女の運命を変えた。 傲慢だったフラヴィアは、妖精たちと暮らすうちに心に変化が訪れるのを感じる。 一年ほど経ったある日、彼女は倒れている男を拾った。それはかつての婚約者の弟、クラウスであった。 二人はやがて、ある茶番を演じることを決める。 ※転生者や転移者がメインでは出てこないので語られませんが、別作品と同じ乙女ゲームの世界観となります。 ※後日談を不定期で投稿中。

更新:2023/5/14

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