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作:まんじ

死に戻り聖女は魔女の烙印を押され国を追われる~え?魔王の封印が解けた?そんなの自分達で何とかしてください~

聖女アリアは魔王の再封印の際、隙間から漏れ出た邪悪の力により相打ちの形で魔王を封じた。 例え聖女であろうと死ねば蘇る事は出来ない。 だが彼女は只の聖女では無かった。 彼女は自らの葬儀の際に蘇生し、そんな彼女に婚約者であるガルザス王子は駆け寄る。 アリアを抱きしめる為ではない。 魔女としてとらえる為だ。 死者蘇生は邪悪な儀式(実際はそんな儀式は存在していない)とガレーン王国では認識されており。 それによって蘇ったと決めつけられたアリアには火炙りの刑が宣告される。 「この命。貴方程度に上げるつもりはありません」 「誰かあの者を捉えよ!大罪者を殺せ!」 アリアは転生時に授けられた時間停止能力で牢獄から脱出し。 自分の前に立ちはだかる王子の顔面に一発喰らわせ、彼女は隣国へと逃亡する。 そして堅苦しい聖女ではなく、冒険者として悠々自適の人生を歩みだした。 一方、彼女を魔女扱いして処刑しようとしていたガレーン王国には復活した魔王の脅威が蔓延る。 魔女の施した封印など信用できないとガルザス王子が再封印を指示し、それが見事に失敗して魔王が復活してしまったためだ。 「聖女アリアを見つけ出すのだ!」 魔王を何とか退治しようとする王子は、神託の予言にてアリアが救国の聖女たらんと知り、必死に探すが――

更新:2020/7/24

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作:陶花ゆうの

輪番制で救世主を担当してきたのに、今回の俺は魔王らしい

 救世主――魔王を倒し英雄となるべき存在。ただし、まだ一度たりとも世に現われたことはなく、ただ伝説上の存在となっている――  ――そのはずではあるが、彼らは知っている。自分たちが救世主であることを。救世主を務めた過去を。その度に魔王に返り討ちにされ惨殺されたことを。  何度繰り返したのかもはや覚えていない。負けて殺され転生し、またも挑んで負けて殺されて、輪番制で救世主を担当する彼ら六人は敗北の歴史を積み上げてきた。  敗北を喫した救世主とその仲間たちは歴史からも抹消され、もはや涙も枯れようというもの。  だが今回はどうやら様子が違う。  六人のうち一角を担うルドベキア。生まれて言われた、「あなたは次期魔王です」。  これどういうこと!? 俺は救世主のはずなんですが!? 魔王になんかなりたくない!  ――予想外の生を享けてしまった青年が、再会に向けて足掻いたり、片想いしたり、昔のことを思い出したり、真実を知ったり、懺悔したりする話。 (2023.8.24 本編完結済み) (2023.8.29~ 後日譚を更新)

更新:2023/9/11

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