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タグ:異世界ファンタジー

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作:柳斗

優しい竜の育て方

人と竜が共に在る世界、ランドヴェルデ。 この世界では質の良い魔力《オド》を持つ子供が産まれた際に、竜達が自らの子をその子供へ託すと言われており、人々はこれを『竜の祝福』と呼んでいる─── 王都フェルゼスにある、貴族や『祝福持ち』の人間が通うプロムヴァル学院。 パートナーを亡くした竜達を預かる一族の次男である俺、ラヴレンチ・ディタ・ゼレノイも生徒の一人だ。 全ての事の始まりは、最高学年に上がる際に開かれる、学院主催の交流会。 平穏であるべきはずの場で、この国の第一王子が公爵令嬢との婚約を破棄する場面を目の当たりにしてしまい、その中で聞き捨てならない言葉が聞こえてきたもんだから、やむを得ず口を挟んだら王子サマに『祝福なし』のクセに、ってな態度を取られました。 俺は自分が『祝福なし』だなんて、一度も言った事ないんだけどなぁ… まぁ、それは良いとして。 婚約を破棄された上に、やってもいない罪を押し付けられて爵位の剥奪まで言い渡されたご令嬢、ファウスティナ・フィン・リンデンベルガー嬢は自分が『祝福なし』でもある事から、なんと自ら退学を宣言。 え?それでイイの?? 何やかんやでファウスティナ嬢と一緒に会場を辞する事にした俺は、彼女をエスコートするうちにその魅力に惹かれていって、再会の約束が出来たのは良かったんだけど…… 交流会から僅か三日。 予定外の再会となった彼女の腕に抱かれていたのは…──え!?竜の幼体!? これは、口調が少し妙なだけでそれ以外は極々平凡な俺が、一人の(元)公爵令嬢と一頭の竜の数奇な運命に巻き込まれていく、ちょっとだけ甘くて切なくて、どこまでも優しい───そんな物語。 ※『カクヨム』様にも投稿している作品です。 ※『ツギクル』様に掲載してます。(外部URL) ※気の向くままにのんびり更新です。まったりお付き合い頂ければ幸い。誤字・脱字・衍字の常習犯なので気付き次第しれっと修正します。

更新:2022/4/19

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作:金暮 銀

インプに転生したSクラス黒魔術士は戦乱と踊る

 【あらすじ変更しました】 2020.6.4 第一話、第二話、第三話、第四話、第五話、第六話、第七話、第八話を漫画で読めます。「目次」の下ないしは「あとがき」の下の【マンガ第〇話】をクリックしてください。 「……ご主人様と呼ぶな。俺の名はヘイズ」  紫色した天鵞絨(ビロード)の皮膚の羽、鋭い爪を持つ悪魔(インプ)の俺だが、元は人間。転生前の名は兵頭。褐色の肌に幼気な(いたいけ・な)涙の露……ダーク・エルフを拾ったのも、行きがけの駄賃、生贄奴隷のマリアは策略に便利な手持ちの駒だ。首尾よく謀り、ボルカニア地方のオーク軍の女少佐、氷のようなボレットと契約。サディスティックな女王然のエリートにチンケな悪魔と信じこませた。  俺の真の目的は、ただただ強くなりたいがため。戦乱に生まれ、乾いた策略を巡らせ、ずる賢く立ち回り、孤独に生き抜く……魔神サイドに着く「オーク 」VS. 神サイドの「人間」の戦い。戦場に舞い散る活きのいい魂を回収し、命の無念を吸収し、成長し続ける。  ついに俺は種の限界を超えた。でも俺の求める「強さ」に終わりは見えない。戦火をくぐり、英雄が乱立する時代の闇に巣食うーー計算高く、冷徹非情でないと生きて戻れない戦場で、黒魔術を使い、敵陣、味方陣の狭間を飛び交う、文字通りの蝙蝠だ。上手に争いごとを煽り、焚き付け、一人でも多くの死者を増やすのが目的……  だが、人に、神秘に、伝説に、魂の芯を揺さぶられる。人はなぜ生き、どこに行くのか。人でない悪鬼に生まれ変わっても俺は俺なのか。とっくに捨てたはずだった「人間の感情」に戸惑う。累々と続く見慣れた屍を踏み越え、今、ただ立ち尽くすーー。

更新:2021/2/19

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