僕の中に生き続けた祈りは、絶えない水の様に流れ、曲がりくねったり、僅かな窪みに染み入ったりしながら――その時、確かな言葉となった。 そんな日常もまた、数限りない吐息と共に、流れていく。 いい事も、悪い事も。全てを包んで流れていく。 明日は何もない、何もない水曜。 君と僕の、何もない水曜。
更新:2014/8/10
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感情を喪失した人類は、管理された世界で幸福に暮らしていた。 * 同一設定の「ディストピア」を舞台にした四人の作家の作品。 * 四人で物語に起承転結をつけています。 * 作家陣:マグロアッパー、網田めい(シナリオライター)、布瑠部、月立淳水(第3回「星新一賞」優秀賞受賞者)
更新:2016/5/14
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始まる前から終わっていた二人の季節は、涙を流すことすら許されずに過ぎ……。 やがて何気なく、日常に溶けていく。 彼女を一目見た時、彼女を幸せにする事が出来たら、どれだけいいだろうかと思った。だけど僕はあの日、縋り付く彼女を前に―― 原案:砂波 結事 「月夜のとらつぐみ」へのオマージュを含んだ短編。
更新:2014/9/25
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ユーラシア大陸の北の寒い地方に、小さくて貧しい村がありました。そこでマリィという少女が、お母さんと二人で暮らしていました。 「マリィ、良心のささやきのままに生きなさい。良心こそが、神様の木漏れ日。……神様が人間の心にあたえた、光……なんだから」 *フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー作「白痴」への私的オマージュ作品。
更新:2014/12/31
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彼女は自由奔放で、感情豊かで、欲望や執着心に乏しい性格をしていた。だが掴み所がなく、どこか人生を悟達した様な態度を見せるかと思えば、鯉の死に涙ぐむ事も。 そんな彼女の魅力に、私は眩しさを覚えていた。 しかし同時に、ある覚悟を持ってもいた。 彼女がふらりと私の人生に現れた様に……。 またふらりと私の人生から、消えてしまうであろう事に。
更新:2014/8/28
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世界では、無数のものが、無限に踊っている。草と木、花と鳥、光と風、そして男と女。カレンダーに妻の字で記された「独立記念日」。男と女、夫婦をめぐる一つの小話。
更新:2014/7/7
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巨大隕石の落下による、人類の滅亡が確定した世界。 恋人のいない僕ら幼馴染四人は、最期の時を静かに迎えようとしていた。 「なぁ、あの隕石って打ち返せないかな?」 終末を舞台にした物語が、その一言から奇妙な方向に転がり始める。 *キャラクターと一部の世界観を共有した「ブラスターホームラン(布瑠部版)」も御座います。
更新:2015/10/4
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気に入らないと、そう思った。 教室の隅。不機嫌そうに机に頬杖をつき、眼鏡越しに彼女を盗み見ながら。 いつも笑っている杉原のことが、気に入らないと……強く。
更新:2015/11/16
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有言実行の男、鈴木。不言実行の男、小林。 高校二年。二人はお互いの思惑の中、馬鹿げたことを始める。 「なぁ、なんか面白いことやらないか?」 ――中学生の頃、勝手に思い描いてた高校生活ってのは、もっとこうデタラメに面白そうなもんだった。だけど実際の高校生活は思い描いてたものと違ってた。 「胸像を動かすのって、ハチャメチャで馬鹿げてて、面白いことだと思わないか?」 ――多分、高校生と言う限られた時間の中で、僕は鈴木と思いっきり馬鹿げたことをしたかったんだと思う。 ■本作はダブル主人公物です。 視点が鈴木→小林の順で変わります。
更新:2014/7/4
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