さく、さく、ひと針通すたび、淡く小さな光の粒がふわんと布に浮かぶ。木枠にはめられた絹のハンカチに刺繍糸の花が咲く。 ――これを使う人が、きっと、悲しくならないように。 私は願いながら手を進める。 魔力は素直だ。 心に迷いがあると色が濁る。だから、それだけを考えながら手を動かすのだ。そうして仕上がった刺繍を、必要としてくれる人の元へ届けよう。 「魔力は『想いの力』なの」 母の口癖だった。 この世界は、心を込めて作ったものにはそれがなんであれ魔力がこもる。込められた魔力は光の粒となって私たちを照らすんだ。 針仕事で生計を立てているルチアーナ・カフィ。ある日いつも通り仕事をしていると見えないはずの妖精が現れて――。 ※カクヨムさん、アルファポリスさんでも掲載しています。
更新:2020/7/19
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マーティン家に長年仕えるメイドのマリー。 当主アランのお手付きである彼女に恋い焦がれているのは二男オディロン。 アランとマリー、そしてオディロン。 そこにアランの妻、イザベルを巻き込んでドロドロの四角関係となる……のか? 異世界金融本編とは関係あったりなかったりします。 ※この小説は、アンリさん主催の「クーデレツンジレドンキュン」企画参加作品です。
更新:2019/5/9
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近所に住むお姉さんは時折ご飯を作ってくれる優しいお姉さん。約束は一つだけ。それは五百円玉を持ってくること。俺はその日、その意味を知る事となる。
更新:2020/4/19
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魔法学校の入学案内書を見た瞬間に私は前世の記憶が蘇りました。 私はレオン様ルートの悪役令嬢だったのです。 死にたくないけれどすでに私は攻略対象を愛してしまっていました。 だから私は覚悟を決めました。 前作はボケまくったので今回は真面目に書きました。 アルファポリスさんでも投稿しております
更新:2018/4/6
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この物語は三秋縋先生のこちらのつぶやきから多大な影響を受けています。 https://twitter.com/everb1ue/status/836916951498678273
更新:2018/9/10
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芹澤美月25歳腐女子美人OLはBLが好き過ぎて、スマホでBL小説を書いていたら、赤信号で突っ込んで来たトラックのライトに当てられて……気が付くと異世界に召喚されていた。 聖なる巫女を経て、何故か悪役令嬢に! 持ち前の勝ち気で、自分を断罪した王子と罠に嵌めた光の聖女へ反発して隣国に飛ばされてしまう。 聖女に次ぐ光魔法を持っていた美月はここではゲームで使っていた名前である『ファルセア』と名乗り、自分を裏切り追放した王子を受けとした同人誌を普及していく。 その人気は凄まじくなり『崇拝者』『共同執筆者』などを獲得しながら、地位を確立した。 全ては王子への復讐のために。 やがてスケールは大きくなり、ファルセアは世界を救う。 編著者 一限はやめ様 https://twitter.com/ichigenhayame
更新:2021/12/14
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聖ルトビア王国の首都、人間の王国の首都であるにも関わらず、アルティフィナは魔族の素性を隠して、小さな喫茶店を営んでいる。 元人間の男だった前世の記憶を持つアルティフィナは、相手のありとあらゆる行動を『禁止』する事が出来る能力を持つサキュバスだった。恋人のグレンは幼い頃戦争孤児だったのをアルティフィナが育てたのだが、その成長を裏で色々とアルティフィナが手助けしたせいか、街の人々から厄介事の相談相手として頼られる事もある…。 王立ルトビア魔法学大学校女子寮の幽霊騒ぎに続き、第四皇女アイリーン嬢の結婚相手の内偵調査を依頼されたアルティフィナだったが、如何やらルトビアに再び戦乱を招かんと暗躍する、因縁浅からぬ魔族の影を捉えてしまった…。 取り敢えずは仕事(半ば趣味だけど)しよ!
更新:2017/11/2
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