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作:猫カレーฅ^•ω•^ฅ

【完結】小田さんは誤解されやすい

席替えで隣の席が金髪の女子になった。 物語などでは、金髪少女と言えば明るくクラスの人気者が定石だ。 ただ、うちのクラスの金髪、小田さんは非常に評判が悪い。 遅刻・早退が明らかに多い。 そして、生活指導があっても金髪をやめない。 入学当初は、体育教師・花岡に生活指導室へ連れていかれていた。 この花岡は、髪を染めてきた男子生徒の髪をバリカンで坊主したことがあるほど横暴だ。 ザ・昭和という感じの教師。 小田さんは、この花岡+生徒指導室という最悪パターンからも、何事もなく生還した。 金髪もそのままで。 それどころか、翌日から花岡が1週間学校に来なかった。 小田さんがシメたという噂が学校中を駆け巡った。 それ以降、生徒も教師すらも彼女の髪について何も言わなくなった。 それどころか、遅刻や早退についても何も言わない。 つまり、彼女はこの学校で最強の位置にいる。 ヒエラルキートップなのだと上級生も含め、全生徒が感じていた。 既に、クラスでも誰も彼女に声をかけられない。 教室内はいつもどこか緊張していて、ピンと張りつめた空気が流れている。 そして、その小田さんが僕の席の隣になった。 窓際の一番後ろ、僕はその右隣という一番被害を受けそうな場所になってしまったのだ。 これは、あることをきっかけに、彼女の笑顔を見てしまい、一発で恋に落ちてしまった僕の物語だ。

更新:2021/12/7

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