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作:バルサミ子

読心の令嬢と氷の騎士様〜目が合った相手の心が読める私だけが無表情な氷の騎士様がただの口下手だと知っている〜

アーデル伯爵家の令嬢イリスは幼いころに『目が合った相手の心が読める』異能に目覚めた。それはイリスの意思と関係なく本音が頭の中に流れてくるもので、イリスはいつからかあまり人の目を見なくなっていった。 そんなイリスも成人を迎え、建前の渦巻く社交界へと足を踏み入れることになった。 口にする建前と本音の差異に疲れたイリスは壁の華となって休んでいると、ふと多くの令嬢から視線を向けられている人物がいることに気がついた。 その視線の交点を見れば、そこにいたのは白銀の髪を持つ儚げな美貌の美青年。 そんな彼を憧れの目で見つめていた令嬢の一人が彼にアプローチをかけるも冷たい態度で表情も動かさずに撃退されてしまった。 そんな彼──テオを見て人は彼のことを「氷の騎士様」と呼んでいた。 誰もがテオのことを不機嫌で氷のように冷たい男だと評したがただ一人、心の読めるイリスだけがテオの本性に気がついていた。 テオが……ただ無表情で口下手、不器用な青年だ──ということに。 そんなテオにイリスが興味本位で近づいて声をかけたことがキッカケで二人の関係は急速に縮まっていくことになるのだが──

更新:2021/7/2

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作:からふるろく

(完結)「私を愛そうとしなかった」と婚約破棄されました 〜死神公爵に嫁いだ私は浜辺のごみ拾いをしています〜

男爵家長女のルーンは、婚約者であったトロング侯爵から「私を愛そうとしなかった」と言われ、婚約破棄されたばかりだった。 妹のランナは「私ならトロング侯爵を真に愛し、本当の夫婦になれます」と言う。実際に二人はお似合いで、ルーンは代わりに、妹の婚約者と婚約することになった。 妹の婚約者は、「死神公爵」と呼ばれている恐ろしい男で、今まで何人もの令嬢が婚約しては逃げ出しているという噂だった。 海辺の町で、ルーンは死神公爵、ラウドと出会う。彼は美形ではあるが、顔に大きな傷のある、恐ろしい見た目の男だった。加えて婚約者を歓迎する気も全く無く「婚約者など誰でもいい」と吐き捨てられた。 そして形だけの婚約を結ぶこととなった。 けれど、ルーンは超がつくほどのド真面目だった。 「ラウド様は私を試そうとしているんだわ! 自分の力で切り開けない女に用はないってことにちがいない!」 ルーンは、できることを探した。そして、浜辺のごみ拾いを始めることにした。 次第にラウドの心も、少しずつ揺れていくが……。 ※感想欄一時的に閉じております。ご了承のほど、よろしくお願いします。

更新:2021/7/18

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