少年は恋をした。美しい声に惹かれ、惚れた相手は『天の声』だった。 ━━━スキル:聴覚強化 を つかった! ガリュウの聴覚が アップした!━━━ これはシステムメッセージを聞きたいだけがために、聴覚強化スキルを使い続けた結果、知らぬ間に最強へと至った声フェチ(変態)の英雄譚である。
更新:2024/4/17
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髪に編み込まれていたリボンの残りが音もなく髪からほどけて、滑り落ちていく。 『私たち…嘘ばかりだったわね。』 そう微笑めば、男は悲しげに唇を噛んで俯いた。 散らばった髪とリボンの残骸を悔しげに睨みつけるその人は、私の婚約者だった。【全五話】
更新:2024/4/9
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今日この日、私はこの国の王太子妃になった。他国から嫁いできた私は歓迎されず、けれどそんなものだと分かっていたから、特に何も期待せず粛々と公務を全うするだけだ、そう思っていたのに。 なぜか寛いだ姿で寝室にやって来た王太子に、なぜ来たのかと思わず聞いてしまったのは許してほしい。だって、疲れているのだから。 王族同士の婚姻に条件をつける王太子妃と、そんな妃に歩み寄ろうと優しく接する王太子の、本心をそのまま言ったり言われたりする、二人が心を通わせるまでのお話。 やんわりした設定ですので、軽く読んでいただけると嬉しいです。
更新:2024/1/21
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この世界の子供は誰もが皆、生まれてくる時に、その手にひと粒の種を握りしめている。恋の種。それはそう呼ばれていた。 何故ならそれを口にすると、運命の相手が見えるようになるからだ。 ふわふわと、種を飲んだ人の周囲を浮かぶ、半透明でちょうど半分くらいの大きさになった、生涯を掛けて恋をすることになる相手。 勿論、種を飲んだ本人にも見えるし、他の誰からも見えてしまうのでその人が誰を思っているのか一目瞭然となる。 だから、この国では成人を迎える善き日に、それを一斉に飲む。 そうしてお互いの“運命”を確認し合って、人生のパートナーを決めるのだ。
更新:2024/3/24
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「エミリ。すまないが、これから暫くの間、俺の同僚のアーダの家に食事を作りに行ってくれないだろうか?」 王国騎士団の騎士である夫デニスにそう頼まれたエミリは、もちろん二つ返事で引き受けた。女性騎士のアーダは夫と同期だと聞いている。半年前にエミリとデニスが結婚した際に結婚パーティーの席で他の同僚達と共にデニスから紹介され、面識もある。 ※ 全6話完結予定
更新:2024/3/14
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