終戦ほどない昭和二十三年九月、上海監獄臨時処刑場。ある戦時犯の銃殺刑が断行された。生を終えたのはかつて数千人の部下を従えた馬賊の頭目、張宗援。満州事変に死した張作霖の顧問を務めたこの男は日本名を伊達順之助、あの戦国奥羽の覇者、仙台初代藩主、独眼竜・伊達政宗直系の子孫であった。激動の昭和大陸史に生きた独眼竜の末裔(すえ)、その最期を追う。知られざる大戦史を描く歴史秘話、掌編小説です。
更新:2017/5/24
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終戦後、帰還した高木のもとに、旧友の姉を名乗る女性から郵便が届く。それは彼が戦死したという報せと、遺品の中にあったという高木宛の手紙の束だった。季節の移り変わりや思い出話が綴られたその手紙を読むうちに、かつての親友が抱いていた想いが徐々に明らかになっていく。 第二次世界大戦中の日本を舞台に、「私」から「おまえ」に宛てた七通の手紙で構成された連作短編。登場する人物・出来事はすべて創作。BLです。
更新:2012/8/15
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結婚が決まったわたしは、母の提案に従ってウェディングドレスをオーダーメイドすることになった。お洒落な仕立屋、平凡な婚約者、高慢な母、そして慣れないドレスを着ようとするわたし――。昭和の時代を舞台に展開する、婚礼衣装にまつわる物語。
更新:2012/8/12
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昭和二十年八月十五日。アメリカでは第二次南北戦争、ヨーロッパではヒトラーの引退、そして、帝都東京はいくつもの巨大な煙突のような塔が乱立する煤けた都市となっていた。 そんな帝都で探偵業を営む有川正樹と篠宮紀一郎の二人はある人物の護衛依頼を引き受けるが……
更新:2014/11/19
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フランス人の知人が来ることになり、知人同士で桜の花見をすることになり、妻も参加した。 花見を済ませた後、馴染みの料亭で、夕食を食べることにした。 だが、私どころか、お互いに知らなかったのだが、その料亭の若女将やフランス人の知人、更に妻とは、実は異母姉弟同士という関係だったのだ。 皆が顔を合わせた瞬間、血と霊が引き合い、異母姉弟同士は真実に気が付いた。
更新:2017/4/1
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竹林のさざめく山に、春が来た。のんびりと暮らす一姫、二太郎、茄子の紺の元には、春と共に小さな騒動がやってきた。 本作の無断転載、無断複製および無断翻訳を禁じます。
更新:2017/4/1
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主人公の大学生、内田滋彦は府中刑務所脇の道路でバイク事故を起こし三億円事件発生直後の犯人に転生する。 ミステリー研究会で覚えた事件の知識を思い出しながら逃げる滋彦。 そんな滋彦の目の前に現れたのは、同じようにこの世界に転生してきた貧乏ライターの菊沢典弘。 滋彦は半ば菊沢に脅されるようにして二人で三億円を山分けする道を選ぶ。 本当の三億円事件は単独犯なのか複数犯なのか、それすらわからない状態で滋彦と菊沢の奇妙な逃亡生活が始まる。 伝説の三億円事件に伝説の少女が絡み、事件を追う捜査当局は理解不能な事態に戸惑う。 それぞれの人物にとってなにかが違う「三億円事件」の秘密とは? 【この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません】
更新:2022/1/6
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小学校4年生のタカくんは、お母さんの仕事の都合でか、夏休みを丸々田舎のおばあちゃんちで過ごすことになりました。 おばあちゃんも、畑仕事や家事もあって、いつもいつも構ってくれるわけではありません。 ゲームもなければパソコンもない。 そこでタカくんが見つけたものは? 長めの短編です。4600字程度。
更新:2022/1/1
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早苗という女がいた。 早苗は、最愛の夫である稔がいれば、生きていける。 そういう女だった。 復員兵の稔は絵を描いて生計を立てている。早苗はその稔の世話をして、そばにいて暮らしていた。 稔がいれば、それだけでいい。 戦後十年頃の昭和の東京を舞台にしたヤンデレヒロインによるメリバ物語。 戦争がなければ、違っていたのだろうか。 異世界恋愛ハピエン読みすぎて飽きた方におすすめです。(*個人的見解)
更新:2022/8/21
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