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作:アバタロー

魔王様は、限界聖女に、出くわした!

恐怖と絶望の魔王――ガイゼルは、魔王城へとたどり着いた勇者パーティと闘う気満々であった。 しかし、ガイゼルの目の前に現れたのは、ボロボロの衣服をまとう聖女のみ。 恐る恐る理由を聞いてみたガイゼルだったが、限界寸前の聖女から語られたのは、人類の救世主と謳われる『勇者パーティ』の非情な現実であった。 「勇者パーティはクズの集まりでした……」 「えっ」 話を聞くたびに、逆にメンタルをブレイクされるガイゼル。 「お、おかしい。本来の予定であれば、すでに勇者パーティとかっこよく戦っているはずだったのに……」 ――ならば、どうすればいい? 魔王ガイゼルは半ば混乱しつつも、聖女に向かって叫んだ。 「ええい! 聖女よ!! この吾輩が励ましてやるから、頼むから元気を取り戻し、吾輩と闘ってくれぇ!!」 ──かくして魔王ガイゼルは、何の因果か、本来、敵であるはずの聖女を一生懸命に励ますことになったのである。 ※全五話完結 ※誤字脱字報告ありがとうございます!

更新:2022/8/14

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作:杜野秋人

妹にハメられて、わたくしは幸せになりました〜婚約破棄断罪劇の裏の裏〜

「血を分けた実の妹に陰でこのような仕打ちをするような者など、私の皇妃として、将来の皇后として相応しいとは言えぬ!よって、今この場においてそなたとの婚約を破棄する!」 先ほどまで楽しげに談笑していたはずの婚約者は、わたくしを睨みつけてそう宣言なさいました。 わたくしは妹を虐めてなどいません。けれど彼女の腕には確かに鞭の跡が。 わたくしではないとするならば、信じたくはありませんがお兄様しかおりません。 であれば、わたくしが罪を被らねば。将来公爵家を継ぐお兄様に瑕疵をつけるわけには参りませんもの。 ええ、そう。わたくしが耐えれば済む話なのです。 ですが悔しさのあまり、涙がこぼれます。 なぜわたくしが、このような目に遭わなければならないのか。 婚約者であるルートヴィヒ皇子はわたくしとの婚約を破棄し、代わって妹と婚約すると宣言なさいました。それを陛下もお認めになって。 ああ、わたくしの人生もここまでですわね。 ですがわたくしへの罰として殿下が宣言なさったのは、辺境伯領へ流罪とし、国の守りたる辺境伯アードルフ様に嫁ぐこと。 えっ、待って? 本当によろしいのですか? それってわたくし的には、むしろご褒美なんですが━━━!? この時、冤罪により断罪されたシャルロッテは知らなかった。 この婚約破棄の裏側で多くの“陰謀”が蠢いていたことを。 それは彼女には予想もつかない、壮大なまでのスケールに発展していて━━━!? ◆拙作『物語は始まらずに終わる』に登場したハインリヒ皇子の弟のルートヴィヒ皇子とその婚約者の物語。『物語は〜』から約3年後の話になります。 ちなみにこのふたりの弟が『わたくしの望みはただひとつ!』の皇弟マインラートです。 ◆テンプレに則った「妹に冤罪をかけられて婚約破棄される物語」ですが、ざまあなしのみんなが幸せになるハッピーエンドの物語です。 ◆書けない病で『熊男爵の押しかけ幼妻』の執筆が滞っているので、リハビリがてらプロットだけ作って放置していた話を仕上げてみました。 まだ書き上がってはいませんが意外と長くなりまして、約30話くらいの中編になります。 ◆この物語はアルファポリスでも公開しています。

更新:2022/8/15

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作:マナシロカナタ(かなたん)@第1回一二三WEB大賞 銀賞&書籍化

勤め先が倒産して無職になった30過ぎ童貞、朝5時にピンポン連打する異世界押しかけ妻により、実は異世界を救った勇者だったことが発覚する。「ところで君、誰・・・?」「だから妻ですよ♪」

「おはようございます! そして初めまして! わたしは遊佐エリカと申します。異世界転生・転移の女神様が治める基幹世界『ディ・マリア』から、この世界に異世界転移してまいりました! これからよろしくお願いします、勇者様!」 10年勤めた会社が倒産して失業中の遊佐トールを、朝5時ピンポン連打という鬼畜の所業で起こしたのは、異世界からやってきたという美少女エリカだった。 しかもトールの妻を自称し、トールが召喚したんだから責任を取れと言い、さらには異世界『ディ=マリア』を救った勇者だと言ってくる。 「ごめん、何もかもまったく覚えがないんだが……」 困惑するトールの家に強引に上がり込んだ美少女エリカとの奇妙な同棲生活は、こうして始まった。 ―――――― カクヨムでは、 小説家になろうではとても掲載できない、 朝5時に、ピンポン鳴ったら、嫁できた。 (えっちバージョン) https://kakuyomu.jp/works/16816700427575583318 も大絶賛公開中です!

更新:2022/8/14

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