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作:睦丸

姉による学園支配(スクール・ドミネーション)!? ~弟のためにガンバります!~

 高校一年生になったばかりの岩永(いわなが)和馬(かずま)は、一つ上に才色兼備で何でもできるブラコンの高校二年生の姉、岩永(いわなが)美羽(みう)がいる。「入学おめでとう! これから一緒に楽しく過ごそうね」とついに始まった高校生活。  だが、そんな姉は学園では生徒会長かつ理事長になっているなんて!? そんなに学園を支配して何がしたいの? さらに俺には内緒で何かやってるみたいだし・・・。ブラコンの姉が弟の為に学園を支配し、弟と楽しくラブラブ過ごす為に奮闘する姉弟日常系学園ラブコメディー開幕 *注意*  1.更新日は毎回活動報告にて連絡いたします。のんびりと待ちましょう。  2.作者は初心者ですが、自信を持って読者様に楽しんでもらえる作品です  3.文章量は基本3000文字を目安にしています。なので少ない時も存在します。(1000文字もあるかも……)  4.読むときは部屋を明るくして画面から離れて読んでください 5.「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません(笑)」                          ーー以上

更新:2018/2/14

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作:涙鳴

黄金の王子は、魔女を憎いほどに愛してる

彼にとっては十五年前の遠い日の記憶、彼女にとっては五百年生きた中のほんの一時の記憶。 それでも忘れないだろう。 彼は彼女への憎しみを、彼女は彼への償いを。 『絶対に……許さない……』 思い出すのは太陽に透ける綺麗な金糸の頭髪に、空のように澄んだ青の瞳を持つ心優しい少年のこと。 その彼が悲しみに涙を流し、憎しみに瞳を陰らせている姿を見た瞬間、彼女は己の罪を悟った。 (あぁ、私は彼から光を奪ってしまったんだ……) 彼を愛していたのに、絶望させることでしか救うことが出来ず、自分の無力さをこの日以上に呪ったことはないと思う。 『お前……お前だけは……!』 彼の瞳は、確かに闇に呑まれそうなほど陰っていた。 しかし、憎いが故に彼女を睨みつけるその瞳には、危うくも強い決意の光が見えた気がした。 (ならば、私を憎んだらいい) それで彼が生きる意味を見いだせるというのなら、それでも構わないと皮肉な笑みを浮かべる。 ──最も愛しい人へ、最も悪意を込めて。 『ふふっ、だって私は魔女。破壊することに快楽を覚えるの、憎みたいなら憎みなさい』 精一杯に悪役を演じたが、憎らしく笑えているのかが不安になる。 本当は優しくしたかった、憎まれたくなんかなかったのに、優しさは彼の心を壊してしまうから──。 (──さよなら、私の愛しい王子様。今日から私は、あなたに憎まれる破壊の魔女となりましょう)

更新:2017/11/26

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