ある夏の日、担ぎ込まれるようにきたあの人は、目をさますと私の方を見た。 ゆらりと立ち上がったあの人は、縁側にある草履をひっかけて、しゃり、しゃりとゆっくり歩いてくる。 私に優しく触れたあの人。 その指先は時に、ある色に染まった。 私はその残り香を、かさりと受け止めた。 白侘助という椿と新撰組・沖田総司との逢瀬の物語です。 *本作は、佐倉治加さま主催 『真冬に染みるくれなゐ』企画の参加作品です。 無断転載を禁じます。 (c) なななん2018
更新:2019/1/4
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大敷設時代。 有坂総一郎らの提唱した列島改造論によって大正末期から全国の鉄道が大改造された。 この時期、山陰地方において史実同様にとある私鉄が産声を上げる。 その設立から地域の発展、アメリカ企業の進出、地域間の確執……。 地方私鉄はどうなっていくのか?
更新:2019/4/8
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前作『安永8年にタイムスリップ』からの続きものですが、これのみでも読めるように工夫しますので(前作を読まないと理解出来ない…、なんて意地悪は申しません)、宜しければお読みになって下さい。勿論、前作を読んで頂けますと有り難い限りです。それから当然、歴史に忠実という訳では勿論、ありませんから、例えば史実ではその当時、既に亡くなっている筈の人間が生きていたり、或いは架空の人物がいたり、そして歴史考証に間違いがあったりもしますが、そこは大目に見て下さい。
更新:2016/8/14
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遠い未来、とある武将の日記、その第二百三版目の改定版が発行された。 これは、その改訂版の一部である。 ※1:これは史実を基にしているが、特定の個人・団体等とは一切関係ありません。 ※2:これはボツネタではない。決してない、無いったらない。間違っても、真面目な小説を書くことに飽きたわけでもない。
更新:2015/10/26
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三人の皇帝が並び立ち、天下を争った三国時代を終わらせて、天下統一を成し遂げたのは晋王朝であった。しかしながら天下にもたらされたのは平和な時代ではなく、数多の命が失われ、諸民族が躍動する新たな戦乱の時代であった。 そんな戦乱の時代を必死に駆け抜けていった人々の物語。 ご感想、ご指摘お待ちしております。
更新:2022/3/29
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大陸の大半をモンゴル帝国が支配し、そのモンゴル帝国が日本の南方である九州に襲来してきた時代、日本の北方に位置する蝦夷ヶ島——後に呼ばれる北海道の地にもモンゴルの手が迫っていた。 弱小御家人の十四男である撓気時光(たわけときみつ)は北条時宗の命を受け、北の大地に住まう民であるアイヌと共にモンゴル軍を迎え撃つ。兄弟が多すぎて相続する土地が無い時光は、勝利して恩賞を得られなければ未来がない。日本の未来のため、そして自らの未来のために時光は戦いに臨むのだった。 しかし、迫るモンゴル軍は、モンゴル人だけではなく、漢民族の将軍、ノヴゴロドの騎士、暗殺教団の生き残りなど多種多様であり、更には彼らを率いるプレスター・ジョンと呼ばれる存在があり、一筋縄で勝てる相手ではない。 強敵を打ち破り、時光は見事に自らの土地を獲得することが出来るのだろうか?
更新:2020/8/10
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時は戦国。各地の大名達が己の野望のため、しのぎを削る戦乱の時代。天文15年、甲斐国主・武田晴信とその妻・諏訪御料人の間に一人の男子が生まれる。その男子こそ、後の武田勝頼であった‥‥。
更新:2015/9/13
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