侯爵令嬢であるセシリアは、婚約者レオナルドが実の妹エリカと抱き合っている姿を目撃してしまう。 「お姉様、本当に申し訳ありません……わたし、レオナルド様と愛し合ってしまいましたの。真実の愛で結ばれたのです」 エリカは微笑んで言う。 「だからね、お姉様。醜い第三王子との政略結婚は、どうかお姉さまが引き受けてください。姉妹のどちらが相手かだなんて、誰も気にしないでしょうから」 「ええ、わかったわ」 エリカの元へ王家から来ていた結婚の打診は、呪いのせいで醜いとの噂の第三王子ダリウスとのものだった。 ――セシリアはすべて受け入れ、婚約式に挑む。ダリウスがたとえどんな姿でも愛する覚悟を決めて。 (わたくし、美醜の基準がおかしいのかしら……?) 婚約式の日、そこにいたのは予想を裏切る美しい王子だった。
更新:2023/4/27
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男爵令嬢エリンは夜会の場で婚約者の伯爵令息から婚約破棄を言い渡される。快く了承したエリンは怒り狂った父に身一つで家を追い出され、夜の王都を彷徨うのだった。
更新:2022/10/23
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「イライザ・パーシモン! 貴様は私の婚約者に相応しくない! 婚約は破棄とし、貴族籍剥奪の上、国外追放とする! そして、ジュディ・ビスクを私の新しい婚約者とする!」 サングロー王国の貴族の子女が通う学園の卒業パーティの最中、第三王子のエドモンドが大声で、婚約者のイライザを断罪した。 そして、口を開こうとしたイライザの前に、三つの影が現れた。 「異議あり!」 「イライザ様は虐めなんてしない!」 「誹謗中傷は許しません!」 ※前作とは一切関連はありません。メインタイトルが同じなだけのオムニバスと思っていただければと思います。
更新:2020/6/15
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公爵令嬢エリス・カルマートは、十三歳の誕生日に『人の本音を聞き出す魔法』を妖精からプレゼントされる。 これで恋も人生も思い通りのはずなのに、嫉妬から子爵令嬢をいじめ、そのことで婚約者である第一王子アルウィンに婚約破棄される。 エリスは家族にも一族の恥と見捨てられ、最後は幽閉されて孤独に死んでしまう。 しかし目覚めれば再び十三歳の朝に戻っていた。 今度は幽閉されないために、エリスは魔法を使わず慎ましやかな人生を送ろうとするのだが、その先に待っていたのは王子の毒殺と、その冤罪でエリスと公爵家全員が処刑されるという悲惨な結末だった。 三回目の人生を迎えたエリスは決意する。 「このままなんて、いや……! 戦って、戦って、戦って戦って戦って、絶対に生き延びてみせますわ……!」 【完結】
更新:2022/1/15
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結婚初日、夫となったサウロスから「ガキを抱く趣味はない」という言葉と共に贈られたのは特大サイズの黒うさぎのぬいぐるみだった。幼い頃に憧れた、ショーウィンドウに飾られていたウサギとよく似ている。十五年越しに叶った夢に思わず頬が緩んだ。サウロスとは別の寝室に向かい、もらったうさぎにリボンを付ける。そして彼と結婚するまでの出来事を思い出す。 ※2023/02/28発売「訳あり令嬢でしたが、溺愛されて今では幸せです アンソロジーコミック 5」(ZERO-SUMコミックス様)にて伊七海五八先生にコミカライズしていただけることになりました!
更新:2022/3/19
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「ルーティア、堕ちた聖女よ。これより貴様との婚約を破棄し、その罪を処断する」 聖女は十年、神竜に祈りを捧げ、誠心誠意国に尽くしてきたつもりだった。 その結果が、王の裏切りだった。
更新:2021/7/20
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