1960年、バレンシアの名うての娼館の女主人、カサンドラ・ハポンの一人娘、アラナは、スペイン空軍士官に任官し、NATO軍の一員として、西サハラ共和国に派遣されていた。 そこで、彼女は、任務中に出会ったフランス陸軍の士官と恋に落ち、母の反対を押し切り、彼と勝手に婚約し、関係を持った。 それを知った母カサンドラは苦悩する。 アラナの出生には、本人には知らせていない秘密があったのだ。 それは、自らのスペイン内戦の際の余りにもつらい、苦い想い出の中で、僅かに射している甘美な想い出だった。 だが、今や、その甘美な想い出まで、つらい、苦い想い出と化そうとしている。 そして、それによって生まれた物が彼女を訪れようとしていた。
更新:2017/3/19
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幕末に新選組の一員として名を馳せた斎藤一は、50歳を過ぎた今となっては海兵隊大佐として佐世保鎮守府海兵隊隊長を務める身だったが、若き日の戊辰戦争の際に会津鶴ヶ城を救えなかったことを未だに思い返して悔いることがあった。 義和団事件が勃発し、北京に籠城している日本人達の中に会津出身の柴五郎中佐がいることを知った斎藤一は、何としても柴中佐を救おうと決意する。 それは、かつて会津藩と共に戦った旧幕府関係者の多い海兵隊の幹部の面々の多くが共有する想いでもあった。 斎藤一は、海兵隊で保管されていた新選組の誠の旗を、海兵本部から柴中佐の下に届けることを託される。 そして、斎藤一は海兵隊と共に天津へ、北京へと向かう。 一方、柴中佐は北京で籠城戦の指揮を執って、義和団の攻勢を凌いでいた。 その下で働くある中国人義勇兵はどうも訳ありの身のようだった。
更新:2018/3/10
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気が付いたら、源頼家に自分は転生していました。 あの冷酷な姉弟、実母の北条政子と母方叔父の北条義時に殺される未来等、自分には真っ平ごめんですが、あの二人を相手に自分はとても勝てる気がしません。 それで、前世の天測航海術とヨットの知識を利用して、日本国外に逃亡しようと考えて、自分は行動したのですが。 何故か部下の鎌倉武士の多くの面々も、自分と同様に海外に出たがるように。 これで、彼らが海外へ赴くことを止めなかったら、何だか不味いことが起きる気がします。 でも、自分はやれる限りのことをやるまでです。
更新:2022/8/29
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第一次世界大戦が始まった。私の唯一の肉親の兄は、戦死してしまい、他にも知人を相次いで失った私は捨て鉢になって、マルセイユの街角に立つ街娼になった。 そして、私は知り合うべきではなかった人と知り合ってしまった。
更新:2016/11/20
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日本のサッカーがかつて世界の頂点を極めたことがあった。しかし、その栄光は一瞬のものだった(本当は歴史小説の外伝で作っていたのですが、外伝の方が先にできてしまいました。世界設定については作中で随時、補足します。)。
更新:2014/8/19
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何軒に無しに僕が入った旅先の駅の立ち食いソバ屋。 そこで天玉ソバを食べたら、温まる筈が冷える羽目に僕はなったのです。
更新:2020/8/10
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1939年9月、第二次世界大戦勃発。 ソ連軍は、満韓国境を越え、本格的な侵攻を開始した。 満州国と韓国は、中国軍に加え、ソ連軍の侵攻を受けたことから大苦戦に陥る。 日米両国軍が救援に駆けつけ、反攻を策すが、まだその兵力は充分ではなかった。 そういった状況下、ソ連太平洋艦隊の潜水艦部隊は、日韓満に対して、無制限潜水艦作戦を発動、ろくな水上部隊を持たない満州国はともかく、日韓両海軍はその対策に大童な日々を送っていた。 韓国海軍の保有する第101号駆潜艇も、その対策に奔走する日々を送っていた。 拙作の「サムライー日本海兵隊史」シリーズの外伝になります。
更新:2016/11/12
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第一次世界大戦で、連合国側で参戦した日本は欧州に軍を派遣して、勝利を収めた。 そして、第二次世界大戦でも、連合国側で参戦した日本は英米と共闘し、独ソ中に対して勝利を収めた。 それから70年程が経った。 2016年現在、日本は世界第二の軍事経済大国として、国連の平和維持活動に積極的に協力し、アジアを中心に軍を派遣していたが、国内ではそれに倦む人が増えてきつつあった。 あの頃、僕は、大学生として、小学6年生の女の子4人の家庭教師を勤めていた。 大学を卒業したら、私立の女学校の教師として就職も内定している。 取りあえずの将来には、そう不安も無かった。 だが、就職早々、あんなトラブルが待っていたとは。 ご先祖様、人生のツケを子孫に回すのは止めてください。
更新:2016/11/6
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1940年代後半、第二次世界大戦が終結した後の時代、台湾独立問題が起きていた。 日本への帰属を続けるべきとする者、中国へ返還すべきとする者、台湾独立を目指す者、それぞれの思惑が巡らされる中で、日本の文部省は、ある映画製作の後援をした。 「台湾で亡くなられた宮様」 表面上は何でもない映画のようだが、裏では様々な思惑の末に作られた映画だった。 日本の文部省の後援により、名監督、数々の名優が投入されたこの映画は、大ヒットして、大変な宣伝効果を挙げた。 そして、日本政府の隠れた思惑通りの宣伝効果を、この映画は上げることに成功した。
更新:2017/7/4
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