◇貧乏子爵令嬢ヴィヴィアンは、エンターテイメント化した婚約破棄騒動の鎮静化を学長から言い渡されている。対策のパートナーとして、学長に紹介されたのは、もっさり頭のアレクサンドル殿下。 ◇国王のご落胤として、腫れ物扱いの第三王子アレクサンドルは、瓶底眼鏡の優等生ヴィヴィアンと学長の使いパシリをすることに。 二人は、学院の風紀を取締るはずが、事件に巻き込まれながら、距離を縮めてゆく。 ヴィヴィアンとアレクサンドルの視点が入れ替わりながら、進行します。エピソードタイトルに名前が入っている方の視点です。 三月末に最終話まで公開予定です。
更新:2023/3/31
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「どうせお前はキスの一つもしたことねえんだろ?」 ことの発端は、そんな何気ない一言だった。 白翼騎士団の数少ない女性騎士であるサラ。同僚であり顔を合わせれば喧嘩ばかりの騎士、ルーファスに売り言葉に買い言葉で言い返してしまったところ。 「だったら試してみればいいんじゃねえの? 腰砕けても責任取らねえけど」 「はっ、やってみればいいんじゃない? あんたごときのキスで私が満足できるとも思えないけど」 まさかそのままの勢いで唇を重ねてしまうなんて、やらかしたとしか言いようがない。 頭を抱えていたサラだったが、その翌日からルーファスの様子も少しおかしくなる。 そして事は起こる。 「……模擬戦闘訓練?」 恋に無自覚な犬猿の仲の2人が、自らの気持ちに気がついたきっかけは、勢いに任せたキスだった。
更新:2021/12/5
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