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作:朝霞ちさめ

黒迄現在夢現

それはいつか二人が臨む物語――黒迄現在夢現(ネクストイグジスト)。『異世界に転生し、帰還を遂げた』二人、渡来佳苗と鶴来洋輔のその後。白黒な世界のデイドリームやナイトメアから覚醒に至った二人の物語の続きは、尚も夢現のまま極彩色に、この地球にて綴られる。地球上において失踪していた二人の帰還は、彼らの意図とは思わぬところで、瞬く間に世間に広がっていた。なぜか使えるこの世ならざる技術を活用し、つまらない平凡な一日を取り戻すために、二人は今日も生きてゆく。 ・リハビリ作品。掌編集。一人称視点。続筆休め編。 ・本作品は白黒昼迄夢現(Nコード『N9701DL』)の続編です。  → http://ncode.syosetu.com/n9701dl/ ・異世界から帰還を果たした二人の子供の、地球上での物語。ローファンタジー。 ・異世界での出来事は白黒昼迄夢現(Nコード『N9701DL』)で詳しく書いています。ただし、『何があって何を手に入れた』といったことは説明されるため、必ずしもそちらを読む必要はありません。読んでいただけると、ちょっと裏事情もわかるかもしれませんが。 ・本作の-2話、-1話、0話は、白黒昼迄夢現(Nコード『N9701DL』)の最終章(余章)の延長上にあります。 ・本作のみで読める形を目指すため、どうしても10話くらいまでは主人公たちの説明が強いです。 ・テーマは変わらず『曖昧』と『子供』。 ・ハーレムはありません。子供なんで仕方ないです。 ・休憩時間に走り書きをする筆者としてはいつものスタイルで、一話あたりは短くなっています。予めご了承ください。

更新:2017/5/5

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作:若取キエフ

空駆ける黒妖犬は死者を弔う

 黒毛の犬耳と尻尾が特徴的な獣人の少年、ポロ。  彼は魔導飛行船の技術に優れた街、フリングホルンの飛行士として物資の輸送をしながら生計を立てていた。  ある日、ポロ達は王族からの依頼を受け、空中都市セシルグニムへと向かうことに。  その一件をきっかけにして、のちに強大な魔物や『転生者』と呼ばれる者達の戦いに巻き込まれてゆく。  人も魔物も、等しく戦場で亡くなった者に対しては敬意を込めて弔いの『浄化魔法』を唱えるポロ。  しかし彼自身気づいてはいなかった。  ポロの唱える『浄化魔法』は、霊魂に込められた能力を取り込む『吸収魔法』が備わっていたことに。 〜第三章あらすじ〜 「水の都アスピドかぁ〜、僕初めてだからすごく楽しみなんだ」  次の依頼場所である目的地を確認すると、ウキウキと尻尾を振りながら当日を心待ちにするポロ。  先日、王女であるアルミスに縁談が持ちかけられた。  ポロ達飛行士は王直々の依頼により、彼女の送迎及び護衛の為、多くの海棲種族が暮らすテティシア国の領地、アスピドへ向かうことに。  しかし、裏では様々な思惑が交差して…………。 〜第四章あらすじ〜 「なんでだよ! なんでお前がそっち側にいるんだよ、ポロ!」  セシルグニムの中心で、ショウヤは怒号を浴びせた。  信じていた友人が、敵国側に肩入れをしている。その事実が許せずに。 「君は正気じゃないんだ。一度冷静になって考えてよ」 「黙れよ、お前も俺の敵だ。死にたくねえなら、今すぐ俺の前から消え失せろ!」 「やだよ。だってショウヤ、すごく辛そうだもん」  憎しみに囚われるショウヤと、彼を救いたいと願うポロ。  二人の望まぬ争いが始まる中、セシルグニムを襲う敵兵の将、『黒の導師』ははるか遠くで傍観する。  人の意志は、人の繋がりでどう変化するのか。  男はわずかに高揚しながら、その結末を見届ける。  これは、大空を駆ける飛行士達と、それに関わる国家や多数の種族、そして異世界の人間を巻き込み紡がれる冒険ファンタジー。

更新:2022/3/29

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