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作:新景正虎

虹色の英雄伝承歌 紅刃の章 ~復讐の果て、さまよい続ける死神剣士~

             「あらすじ」 故郷を焼かれ、復讐の果てにすべてを失い、戦いの中での死を望む剣士 少し抜けていておせっかいだが、すぐれた歌の才を持つ詩人 戦いの才はないが、目ざとく活発な商人の娘 これは彼らによって紡がれる物語。  オヴェ・スタフィ王国とソーレチェアーノ帝国との戦の中、頭角をあらわし、死神の剣とあだ名されるようになった剣士「エダ・イスパー」  だが、冥府の神の名を名乗る彼の目的は故郷を焼き、家族や親しい人々を奪った相手への復讐。  長い戦いの果て、エダは復讐を果たす。だが、彼は復讐を果たしたことによって生きる目標を失ってしまう。  すべてを失い、生きる希望を見いだせないエダは自らの死を望み、戦いが終わってもなお戦いをやめる事なく、闘技場で歓声を背に魔物と戦う日々を過ごす。  一方、英雄を求めて各地を旅する白き詩人ビアトロ・ヴァトーレは、スリエード商会の娘、ラトや英雄にして領主であるフォルト・ガシオンらに出会い、彼らとともにエダを見守る。  果たして闇の中を進むエダの前に光は差すだろうか?   ~水と石の道が交わる町で紅い剣士と白き詩人が見えぬ糸に引かれて出会いし時、剣士の数奇なる人生は詩人の心に波紋をもたらす。そしてその出会いは刹那で終わることなく、引きあい、絡まり、響きあい、やがて一つの旋律となり、彼方より吹く風に乗って草花を揺らす~

更新:2017/11/17

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作:キッド

Eternal wish

始まりとは何かが終わって初めて始まる。 終わりとは何かが始まって初めて終わる。 現代よりの何百年もあとのお話。 日本のとある場所にあるAD高校は生徒全員が能力者。  が、そこに通う高校二年生の主人公、立花 遊は異例の無能力者。   彼はやる気がなく、周りの異常な環境に慣れようとはせずただ平凡に暮らしていた。 そんな彼があることを境に、能力者となる。 そして動き出す、彼も、世界も、物語も。 始まりから終わりへと。 主人公・立花 遊の平凡な毎日が始まった。 変態で女好きの親友・天草 陽介。 なぜかいつも遊を警戒している女子・不知火 京子。 自分は無能力者ではあったが、別にそんなものになりたいと思ったこともなかったし、周りから異様な眼で見られるのも特には気にならない、むしろ自分のほうが正常であり、周りがおかしいと思っていた。 変わらないと思っていた、高校1年のときのようにただ平凡な毎日が続くと、ただゆっくりと寝られる毎日が続くと思っていた矢先だった。 その放課後、遊は帰路についていた。 ちょうど横断歩道に差し掛かろうとしたそのときだった。 赤信号にもかかわらず、子供の落としたぬいぐるみをとろうと、大きい胸と白い髪が特徴の女の子が飛び出していた。 ぬいぐるみは何とか拾い上げてはいたものの、横から迫る大型のトラックには気づいてはいなかった。 面倒くさいとは思いつつも、勝手に動く体に身を任せる遊は、女の子を護るため抱きとび、飛び込んだ衝撃を防ぐため、体を反転させ、自分が地面に打ちつけられる体制になった。  だがその刹那、遊は言った。 「俺はこの子を……知っている」 鎖が切れるような金属音が頭に鳴り響き、遊の意識は飛んでしまう。

更新:2013/7/26

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