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作:若松利怜

こう見えても実は俺、異世界で生まれたスーパーハイブリッドなんです。

 以下の三つの短編は、本編の序章となっています。 ― 逢着した歪 ―   https://ncode.syosetu.com/n5167ho/ ― 継承者達 ―  https://ncode.syosetu.com/n5185ho/ ― 存在した証 ― https://ncode.syosetu.com/n5173ho/ 【あらすじ】  霧島悠斗は十九歳の誕生日間近、幼馴染(影浦悠菜)とその母親(影浦沙織)から、かなりぶっ飛んだ話を聞かされた。  その母子と彼の母親(霧島啓子)は、悠斗が生まれる前からの友人でもあり、その頃から家族同然の付き合いをしていたのだが、実は沙織が異世界(エランドール)で意図して誕生させた子供が悠斗だと言う。  以前、子供の出来なかった啓子の願いを叶える為に、彼女の子供として悠斗をこの世界に連れて来たのだった。  その後、異世界人の二人は幼馴染とその母親として、異世界人と地球人との混合種(ハイブリッド)である悠斗を、これまでずっとその事実を隠したまま保護観察していたのだ。  突然のカミングアウトに戸惑う悠斗ではあったが、思い当たる節も十分にあったのだ。  視界の片隅に現れる家族の位置情報や、瞬発的に身体能力が上がったりと、まるで自分の身体に何か別の何かが居る様な感覚。  その告白を境に悠斗のそれらの能力は目まぐるしく成長し、更に新たな能力が次々と芽生え始めた。  そんなある日、悠斗は地球存亡の危機を知り困惑する。  保護観察をしていた異世界の二人は、悠斗の保護の為エランドールへ行かないかと打診してきた。  だがこれまで知り合った人達や、育ったこの世界を絶対に護ると心に決めた時、悠斗の能力が更に覚醒する。  そしてそれは、彼の間近で保護観察を続けていた異世界人達であっても想定外であり、誰もが驚く程の超混合種(スーパーハイブリッド)だったのだ。

更新:2022/9/9

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作:若島まつ

スミレとオケアノス【旧作】

〘お知らせ〙本作の再編集、加筆・修正を行ったリブート版を【高嶺のスミレはオケアノスのたなごころ】として連載中です。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 【気高き教師×不遜な公爵】恋を知らない女と執着する男の、愛の攻防。  名門大学で教師を務める若き才媛イオネ。  休暇中に家を売られてしまった彼女は、買収者である隣国の領主の元へ交渉に赴いた。ところが――  「二度会わせる顔は無いんじゃなかったか」  恐ろしく端麗な顔で人を食ったように笑う領主アルヴィーゼ・コルネール公爵は、つい数時間前に最悪な巡り合わせで出会った傲岸不遜な男だった。  意地でも頭を下げたくないイオネは文句をつけて無理な要求をするが、アルヴィーゼは事も無げに受け入れ、更には暫く自分の屋敷で暮らすよう提案する。  仕事のため提案に乗ったイオネは、まだ知らない。強引で傍若無人なアルヴィーゼに振り回される日々が始まろうとは――。 架空の中世西洋世界を舞台に繰り広げられるヒストリカルロマンス。 マルス大陸物語〈イオネとアルヴィーゼ篇〉。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 【作者註】 ※性行為に於いてやや無理矢理な表現があります。 ※〖ムーンライトノベルズ〗にて同一作品掲載中。内容に相違はありません。

更新:2023/6/1

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作:若年寄

王子との婚約を破棄され追放された転生聖女は庶民に“酔いどれ”と笑われている

「お前は王子に相応しくない」  そう告げられて城を追い出された聖女ゲルダは庶民に身を落とす。  国の為に、何より王子の為に命を捨てて働いてきた彼女を庇う者は誰一人いなかった。  誰もが身一つで出て行く彼女を嘲笑う。その中には新たな聖女に抜擢された少女もいた。  しかも彼女はゲルダに代わって王子と婚姻を結んだというではないか。  一応、棲み家となる家を与えられたが、ゲルダはそのまま城下町を出て行ってしまうのだった。  とある街に落ち着いたゲルダはその日から浴びるように酒を呑むようになる。  彼女を過去の聖女と知る者達は“酔いどれ”と呼び、笑うのだった。  だが、ゲルダは屈辱に思うどころか酔いを愉しんですらいたのである。 「いやぁ、城から出されたお陰で誰に気兼ねする事なく酒を呑む事が出来るわい。王子サマサマだ」  実はゲルダには前世の記憶があり、大酒呑みの悪癖は重々承知の上であった。  前世では免許皆伝を許された剣豪にして酒豪だったゲルダは今夜も大酒をかっくらう。  このような日々を過ごしていたが、いつしか身の周りに不審な気配を感じるようになる。  一計を案じて気配の主を捕らえてみれば、なんとそこには見知った顔が…… 「今、王子様の御身が危ういのです。何卒ゲルダ様のお力添えを」  自分に成り代わって聖女となった少女の訴えにゲルダは力を貸してやろうと鷹揚に答えたものだ。  王子そして自身を襲う未曾有の危機にゲルダはどう立ち向かうのか。  『花鳥風月』に準えた秘剣が悪を斬る!

更新:2024/5/17

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