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作:幽々子由馬

政略結婚のお相手は病弱設定な第三王子でした

「お父様、今、なんと仰いました?」 コルベット伯爵令嬢、アデル・コルベットは午後の優雅なティータイムの席で声を上げた。 聞けば今際の際にあると噂の第三王子との結婚が決まった、と。 アデルは仕事が続けられなくなるのではと焦る。 彼女‥いや彼らコルベット伯爵家は暗殺・間諜のスペシャリスト集団≪梟≫の筆頭なのだ。 アデルはこの仕事を辞める気なんてさらさら無い。 その夜任務からの帰りで謎の手練れ男から襲撃を受けるアデル。 応戦すると、あっさりと手を引いて帰って行った。 謎の男を気にしながら次の日の朝父の書斎へ向かうと、一人の青年が。え?第三王子ジルベルト・ヴィン・クリーフ殿下ですか?とても病弱には見えない程健康そうですね。えっ、昨日の手練れ男は貴方ですか? 「アデル嬢、≪梟≫として俺と共に、王家を裏から支えて欲しい」 「しかと承りましたわ、殿下」 こうして、アデルと第三王子は政略結婚をする事になった。 最強夫婦バディが織りなす刺激的な物語。 腕は一流、恋は奥手な主人公夫婦がゆっくりと愛を育みます。

更新:2023/4/11

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作:酒本アズサ@自由賢者2巻発売中

千年生きた魔女、久々の娑婆を満喫する

 千年以上生きた魔女カミーユ。    実は前世は日本人女性である。  若い時はそれなりに恋愛を楽しみ、適齢期で結婚をして子供達を産み育てて孫の顔も見た。  神社へ参拝しに行ったところまでは覚えているが、心筋梗塞か階段から落ちたのか、気がつくと小さな村の少女カミーユとして前世を思い出したのは十七歳の時。  同時に理解してしまった己の能力と状況、そして神様から指名された審判という役割。  覚醒と言えるその時に溢れ出した魔力により、村人も両親も、そして先程まで恋人だった人もカミーユを恐れた。  それからカミーユは村から離れた森に結界を張り住み着いた、家族や村に永遠の別れを告げて千年以上経つ、その森はいつしか「迷いの森」または「聖者の森」そして「魔女の森」と名前を変え、現在は「審判の森」と呼ばれている。  身内の子孫を見つけたのを切っ掛けにほぼ引き篭りの生活をやめて久々に娑婆に繰り出そうと動き出した魔女のお話。 ◇◇◇ 短編のつもりが長くなってしまい、結局書きたかった内容が8話でやっと書けたという作品です、オチは最終話だけどクライマックスは8話w

更新:2020/5/20

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作:美濃由乃

無愛想で怖いとクラスで有名なギャルの和水さんが、僕だけに優しいんですけど

僕のクラスにはギャルがいる。明るいブラウンの髪はとても目立つし、大きな胸も、短いスカートから伸びる綺麗な脚も人目を引き付ける。彼女の名前は和水優香。なごみゆうか、だ。ほんわかとした空気をまとったゆるふわ美少女が目に浮かんでくるような名前なんだけど……和水さん本人はそんなイメージとは正反対。クラスにいる時は基本無口。鋭い目つきで見られるだけで、話しかけようとする勇者もすぐに戦意喪失する。それでも軽率に近づく愚か者は、プライドを粉々にされて廃人化。誰も寄せ付けない和水さんはカッコよく言えば孤高の人で、悪く言えば超絶無愛想。見た目が派手な和水さんは、誰も触れられない存在で、クラスメイト達から怖がられている。それでも度々玉砕する男子が現れるのは、それだけ和水さんが魅力的だからだろう。どんなイケメンでも和水さんは興味すら示さない。それなのに……どうしてか僕には和水さんの方から声をかけてくる。しかも、いつもの仏頂面まで捨てて、笑顔さえ見せてくれるのだ。いったいどうして和水さんは僕だけに優しいのか、その謎も分からぬまま、僕は和水さんに甘やかされていき――。 童貞男子とクールなギャルの甘々ラブコメ。

更新:2022/1/31

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