星喰いの魔獣が太陽を飲み込み、暗闇に打ちひしがれた世界。荒廃した地表に残された名もなき「街」では、魔獣を打ち払った偉大な魔女によって生み出された無数の「燈火」が、太陽の代わりに人々を照らし出していた。 街のエリートが集う魔法アカデミーに通いながら、ロクに魔法を使いこなすことが出来ない「無能」の烙印を捺された少女・マリアベルは、ある日「魔女の息子」を名乗る少年と出会う。彼がやってきたその日、永らく町を照らし続けていた燈火たちはいっせいに消えさり、街は暗闇に沈んでしまう。果たしてその因果とは――。 仄暗い世界で紡がれる、もしかしたらあなたの心を照らしてくれるかもしれない小ファンタジィ。 ※別サイト・別名義で投稿していたもののリライト
更新:2023/5/25
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外面・内面共に美しい姫に、結婚を申し込む者は後を絶たない。 誠実な男に娘をやりたいと考えた王様は、あるお触れを出す。 お触れは「ばらまかれた百個のエメラルドを集めた者に姫をやる」という旨のものだったが、実際にばらまかれたエメラルドは九十八個であった。 あるはずのない二個をどう用意するのか。 挑戦者の人間性を見るため、王様は嘘をついていたのである。 男たちはどのような手段を取るのか、姫を娶るのは誰になるのか?
更新:2021/7/10
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