さく、さく、ひと針通すたび、淡く小さな光の粒がふわんと布に浮かぶ。木枠にはめられた絹のハンカチに刺繍糸の花が咲く。 ――これを使う人が、きっと、悲しくならないように。 私は願いながら手を進める。 魔力は素直だ。 心に迷いがあると色が濁る。だから、それだけを考えながら手を動かすのだ。そうして仕上がった刺繍を、必要としてくれる人の元へ届けよう。 「魔力は『想いの力』なの」 母の口癖だった。 この世界は、心を込めて作ったものにはそれがなんであれ魔力がこもる。込められた魔力は光の粒となって私たちを照らすんだ。 針仕事で生計を立てているルチアーナ・カフィ。ある日いつも通り仕事をしていると見えないはずの妖精が現れて――。 ※カクヨムさん、アルファポリスさんでも掲載しています。
更新:2020/7/19
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聖ルトビア王国の首都、人間の王国の首都であるにも関わらず、アルティフィナは魔族の素性を隠して、小さな喫茶店を営んでいる。 元人間の男だった前世の記憶を持つアルティフィナは、相手のありとあらゆる行動を『禁止』する事が出来る能力を持つサキュバスだった。恋人のグレンは幼い頃戦争孤児だったのをアルティフィナが育てたのだが、その成長を裏で色々とアルティフィナが手助けしたせいか、街の人々から厄介事の相談相手として頼られる事もある…。 王立ルトビア魔法学大学校女子寮の幽霊騒ぎに続き、第四皇女アイリーン嬢の結婚相手の内偵調査を依頼されたアルティフィナだったが、如何やらルトビアに再び戦乱を招かんと暗躍する、因縁浅からぬ魔族の影を捉えてしまった…。 取り敢えずは仕事(半ば趣味だけど)しよ!
更新:2017/11/2
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これはとある勇者ととある少女の物語。 結婚して、新しい命が生まれる。 「これは魔王討伐を終えたあとの、とある勇者ととある少女の物語」のその後の物語にあたります。 六作目です。
更新:2021/3/28
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死にかけだった村娘になった俺。 どうやら特別な能力に目覚めたみたいだが、村八分なので旅に出ます。 人に流され、時代に流され、そんな異世界漂流人生。
更新:2016/2/9
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魔王を倒して世界を救った勇者リクトは褒美として王様から何か望みはあるかと聞かれた。行商人の息子だった彼は夢だった自分の店が欲しいと言おうとした時、この瞬間から自分は21回目のループをしていることを思い出した。 店を持つことになると一緒に旅をしてきた4人の中から誰かが嫁になった。しかし、繰り返してきた記憶の中では全員ヤンデレであって全員5回ずつ嫁にしたがどう足掻こうとバットエンドにしかならなかった! もうあんな結末はごめんだと願いはないと言って逃げるように国から出ていたリクトは全ての地位を置捨てて行商人として生きていく事を決意する。 しかし、彼は知らなかった。彼女たちが秘めていた執念がどれほど恐ろしいかを…………
更新:2021/3/14
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