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作:宮崎

令嬢イリナ・アドラーの逃亡劇 ~仕返ししようと浮気した婚約者の元を目指したら、協力者の伯爵令息がやたら親切で戸惑います~

「婚約者がいるの。彼の元に行けば、きっと助けてくれるはず」 滞在先から逃げ出したイリナは、列車で出会った伯爵令息のハルに、自分を婚約者の通う学園まで攫ってほしいと頼む。 自分の正体がある国の王女であると明かした彼女を、初対面のはずの彼はやたら優しく甘やかす。 冗談で口にした「人を殺すために逃げている」なんて言葉にも、あっさり手伝おうとしてみせるくらいに。 戸惑いつつも青年の協力を得た彼女は、無事に学園のある街に辿り着いたのだが……そこにいたのは、浮気相手の恋人と仲良く寄り添う婚約者だった。 「……彼の浮気の言い訳、小説からの引用だったのだけど!?」 浮気しておきながら、自分の味方のような顔をする婚約者に復讐してやりたいイリナ。 彼女のためならなんでもしてあげるというハル。 そんな二人の11日間。 ※冒頭に「XX‐1」を追加しました。(7/22) ※カクヨムにも掲載してます。

更新:2022/8/16

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作:mizuyuri

無敵の変身ヒロインは王道展開を期待する

 ひょんな事から『謎の組織』から変身アイテムを貰い、戦う変身ヒロイン『エンジェルプリンセス』に変身して『悪の組織』と戦う事となった、変身ヒロインに憧れている『田島奈々』。  変身名のダサさに若干戸惑いつつも、変身ヒロインとしての生活に期待を持っていた。  ただ誤算があるとすれば、それは……『謎の組織』と『悪の組織』のレベルの差がありすぎた事。  うっかり戦いに負けてクッコロ展開も若干期待していた奈々だったが、どうあがいても負けようの無い戦力差に完全に作業ゲーと化すハメに……  それどころか、何故か同じ学校に通っている『悪の組織の女ボス』に正体をカミングアウトされたうえに親友認定されてしまい、正体を明かせないまま『エンジェルプリンセス討伐手段』や『世界征服への段取り』などの相談にのるハメになる。  とはいえ、アニメや漫画のような普通の変身ヒロイン物っぽく、少しは苦戦したり負けそうになったりするイベントが欲しい奈々は嬉々として相談にのり『エンジェルプリンセス』を倒す方法をガチで模索し……  結果、自分で考えた作戦を自分で潰すという酷いマッチポンプ状態に陥る事に……  ある意味、自分が所属している事になっている『謎の組織』の技術力に、バレないようケンカをふっかけている、そんな変身ヒロイン奈々の日常の物語。

更新:2022/8/16

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作:高島威美(たかしま たけみ)

顕世界(けんせかい)デュープリケイション

志道恒美(しどうつねみ)、中学二年生、遍在(へんざい)の十四歳。 そんな彼女の運命は、猫の外見をとる異世界の種族との邂逅を果たした日を境に急転を余儀なくされた。 彼を始めとする異形の面々「西風(アンドヴァリ)」は、さる母体からこの世界に派遣された医療チームを自称した。そしてその目的は、彼らの保有する量子コンピューター、「エイル」を用いた精神の具現化による次代の療法を、後進地域の人々に施すことだという。 それは患者となるべき人間の無意識をサイバースペース上に電子的に再現した世界、「深域(インナーサークル)」に、実務を担う「術者(エイダー)」の意識を潜入させ、その感覚で以って精神的な病因を物理的に究明するというものだった。しかるにこの世界の人々の想像力が存外手に余り、そこで現地の人間を以って充当する方策が採られたとの由。そうして彼らの、いわばスカウトを恒美は受けたのだった。そのまま彼女は術者に任命され、超技術による医療に携わる仕儀となった。 無意識とはいえ患者には侵入を阻もうとする本能があり、それも同じく具現化され、しかも患者の嗜好を反映するのが常だった。だから治療のためにはそれを充分に学習し、且つ干戈を交える必要があった。 患者が変われば当然嗜好も異なり、それはバトル漫画であり、ロボットアニメであり、格闘ゲームであったりした。知識だけならエイルによって補い得るが、実践のための技能となればそうはいかない。そこで恒美の戦いは、精神も肉体も総動員した、いわば人間力を用いた戦いとならざるを得ないのだった。

更新:2022/8/15

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作:いと

虐げられていた偽りの姫は(自称底辺の)最強魔術師に甘やかされる

幼い頃から使用人として働かされていたソフィアは、雇い主たちから使用人以下の扱いを受け虐げられる日々が続いていた。 「見つけた、僕の宝石」 そんなある日、ソフィアの前に現れたのは白銀の髪を持ったエリート魔術師だった。この男、容姿端麗、頭脳明晰、文武両道の三拍子が揃った第二王子、ルイスだということは、世の男性女性諸君は知っていて当然の中── (誰……!?) 幼少期から社会との交流を遮断されたソフィアは、ルイスが王子だということを知らない。 そんなソフィアを劣悪な環境から救い出したルイスは好き放題始めるのだが── 「あれ……ここは、お城ではないのでしょうか?」 「まさか。この底辺魔術師の僕がお城なんかに住めるわけないじゃないか」(※王都の宮殿) 「私はただの使用人ですから」 「ちがうよ。君は僕の婚約者になるんだ」 世間知らずの使用人をどろどろに甘やかす(自称底辺)魔術師の(なんかいろいろ壁はあるけれども)ハッピーエンドに向かうお話。

更新:2022/8/12

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