この世は平等ではない。 グラスになみなみと満ちたぶどう酒を呷る者がいれば、幾度も足踏みされた泥水をすする者もいる。暖かな毛皮に身を包む者もおれば、薄っぺらな襤褸を纏う者もいる。 この世は幸福ではない。 生まれた瞬間、人は格差の海に落ちる。金持ちの子、貧乏な子、貴族の子、農夫の子、奴隷の子。奴隷に生れ落ちたが最後、這い上がることを上は良しとしない。 この世は残酷である。 誰かの幸せは誰かの不幸せ。一定量の資源(リソース)をめぐり、人は争い、奪い、殺す。生きるとは屍の上で踊ることである。狂え、喰らえ、犯せ、殺せ。 この世は、地獄である。 だからこそ人は光を求める。
更新:2020/1/5
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
「大陸」から始まった世界大戦から数十年。 その影響を受けた、極東の中立国『イースト・エリア』に謎の領空侵犯機が現れた。 それを迎撃するために出撃する〈強襲可変戦闘機〉 その中に「ユート・ライゼス」というパイロットがいた。 国防軍のエース部隊の一員でありながら、平時は高校生として生活している。 平和な世界での日常、特殊部隊員としての責務。 暴力と平穏の世界を行き来する、そんな日々に戦火の影が迫っていた…… 若きパイロットは、日常を守り通すことが出来るのか? SF空戦戦記! ドッグファイト、銃撃戦、恋愛、激しいアクションと空戦を楽しめる作品になっております。
更新:2021/11/12
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
西暦2200年、アメリカで世界で初めて膨大な重力波の観測が成功する。これにより、アインシュタインの一般相対性理論の解明が凄まじい勢いで進むことになる。2314年、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、ロシアの協力によって、重力場の観測・研究、そして空間の歪みの研究がすすめられ、遂に世界初となるワープ機能の開発に成功した。 2522年、国際宇宙航空連盟は宇宙飛行士による太陽系外探索を提案。この計画の参加者となった宇宙飛行士、和田和人はワープ空間を移動中思いがけない事態に遭遇する。得体のしれない大きな空間の歪みによって、本来到達するはずだった座標とは全く違う別の場所に出てしまう。 一体何が、何故こうなった、ここは何処だ。あらゆる疑問と不安が押し寄せてきたが、和人は目の前の光景を見て理解した。自分の運命を......。
更新:2022/3/6
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
出勤時に心筋梗塞で生涯を終えた高倉頼蔵は、農家の三男として異世界で第二の生を得た。 ウォルムという名を与えられ平穏な日常を過ごしていたが、周辺諸国と衝突を続ける祖国は国家の尖兵たる兵士の招集を続け、ウォルムも例外では無かった。 支度金という値段付けられた命は国家へと買い上げられ、徴兵されたウォルムは最前線に投入される。 平等に訪れる理不尽な死、歓喜と悲鳴が入り交じる略奪と陵辱、取れぬ死臭に濁り行く瞳、否が応でも戦場の狂気に染められ、ウォルムは平時では目覚める筈の無かった闘争の才能を開花させていく。 疲弊し痩せ細る精神を、搾りかすと化した道徳と良心を僅かな偽善で希釈させながら、酒と兵隊煙草で誤魔化す日々。 戦争も終盤に入った祖国ハイセルク帝国であったが、帝国中を震撼させる動乱が起きようとしていた
更新:2024/5/4
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
朽ち果てた城で、魔王として目覚めたアシト。 『前世の知識』がある彼は、徹底的な『リアリスト』として領地を経営していく。 「魔王様、なんでレベル1の勇者を襲うんですか?」 「育ちきる前に倒す。それが兵法だ」 「魔王様、偽金を敵国に送ってどうするのですか?」 「敵国の経済を混乱させて自滅させる」 「人狼部隊が攻めてきました。銀の弾丸を使いますか?」 「弾丸ではなく、大砲をぶち込め」 こうして古い体質を『改革』したアシト。 民衆からも部下からも愛される領主になった彼は、やがて歴代最強の魔王と呼ばれることになる。
更新:2023/6/1
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
――これは、空から降ってくる謎の怪物『天魔』から地上を取り戻さんと戦う、異能力を獲得した人間たちによる戦争の記録である。 100年前、突如人類を襲った空から降ってきた怪物――天魔。滅亡の危機から逃れる為、生き残った僅かな人類は巨大な地下都市を作って地上を放棄した。 そんな彼らに救いの手を差し伸べたのは、一部の天魔と契約をして異能力を獲得した人間――天魔憑きだった。 天魔最強と名高い【銀月鬼】と契約をした銀髪碧眼の女剣士、ユフィーリア。 生物を殺すことに特化した葬儀屋一族に名を連ねる少年、ショウ。 性別・性格ともに真逆な二人がコンビを組み、精鋭部隊『第零遊撃隊』として様々な難関任務に立ち向かう。 熾烈な戦争の行方は果たして――? ※無断転載は犯罪です。絶対に止めましょう。 ©️2021 山下愁
更新:2021/1/16
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。